取材姿勢 | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

取材姿勢

媒体名は伏せておきますが、久しぶりに取材を受けました。
普通、取材のアポは店の営業時間外の午後、
あるいは夕方の早い時間というのが一般的なのですが、
指定してきた日時は土曜の21時でした。
人の多い土曜でしかも21時。
ピークタイムです。
そんな時間に取材に来ようとすること自体理解できなくて
一瞬電話口で混乱しましたが、
その時間帯は人が多いと思うので、
まともに話はできないだろうという旨をライターさんに伝えました。
返ってきた答えは、
とりあえず土曜日は店内の撮影のみで、
日曜に私が一人で呑みに行ってその時に詳しい話をうかがいます、
というものでした。
ピークタイムに来るというのも失礼な話だとは思いましたが、
一応撮影と記事用の取材を分けるのなら、
ということでその時間帯で受けることにしました。


土曜日。
割と早い時間からお客さんは見えていて、
20時過ぎにはカウンターが埋まろうかという感じでした。
約束の21時よりやや早い時間にライターさんとカメラマンが到着。
電話で話した○○です。
という挨拶のみ。
電話口で名乗ってはいましたが、名刺を出そうともしません。
そのまま撮影に突入。
オススメの日本酒を2本とおつまみをとのことでしたので、
まあ一応用意はしました。
撮影をしながら、ライターさんは世間話の延長かな?
という感じの質問をしてきます。
私はお客さんの空になったグラスが気になりますが、
質問は続きます。
時々質問を遮って、お客さんの注文に対応しているうちに取材は終了。
そのまま帰ろうとする気配なので、
私の方から名刺を用意する素振りを見せるとようやく名刺が出てきました。
去り際にライターさんは言いました。


「明日、普通に呑みに来ます」


気になる言葉ではありましたが、
呑みながら話をして取材をしてくれるということだろうと解釈。
そして、日曜。
ライターさんはいらっしゃいませんでした。
あきれました。
土曜撮影、日曜に聞き取り取材というつもりで受けたはずが、
まさか日曜に来ないとは。
腹も立ちましたが、
それ以上にあきれかえってしまいました。


これまで取材を受けてきた経験から、
ライターさんによって話の引き出し方のうまい人、
そうでない人がいるな、というのは分かってきました。
それは培ってきた経験であったりもするのですが、
誠実さというのが割りと重要な要素であることもあります。
あらかじめ用意した答えを引き出そうと質問してくる人よりは、
きちんと話を聞いてくれる人の方に好感を抱きます。
そういう人にはこちらも惜しみなく情報を出しますし、
逆の場合は当たり障りのないことだけを言っておこうと思います。
それはコミュニケーション力と言い換えてもいいかもしれません。
取材、特にインタビューというのは明らかに、
する側とされる側とのコミュニケーションで、
そこには信頼関係がなければいい取材というのは成立しません。
全く信頼関係のなかった今回の取材。
一体どんな記事になるのやら、非常に不安です。