開春超辛口純米 | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

開春超辛口純米

開春 純米超辛口袋取り(島根県、若林酒造)



うん。
うまい。
いいねえ。
でもね、あなた。
ええ、言いにくいことなんだけどこれってさ、
すごくうまみがあって米の味がして、
無濾過生らしい分厚さがあっていいとは思うんだけどね、
でも、表示は
「超辛口」
のはずよね?
全然辛いとは思えないんですが・・・(^^;
ラベルの日本酒度を見れば+15。
たしかに超辛口と呼ぶに相応しい数字だし、
うまみたっぷりなのにキレもバツグン。
でも、味覚が感じるのは辛口ではないよなあ。
強いて言えば最後のキレ具合を
辛口とみなすこともできなくはないけど・・・


「キレの辛口」
「辛いがうまい」


とかく、テレビや雑誌のCM等で見かけるキャッチフレーズは
こんな風にうまい酒=辛口という図式を作り上げています。
これによって一般消費者は


「そうか、日本酒では辛口といえばうまいお酒が出てくるんだ」


と少なからず思わされているはずです。
そして、その辛口の目安とされるのが日本酒度。
プラスであればあるほど辛口でマイナスなら甘口というのが一般的な認識。
実際は色んな要因が絡んでくるので、
数字ばかりを当てにしてもどうしようもないし、
呑んでみてどう感じるかという事の方が重要なんですけどね。
まあ、そういうわけで、
辛口信仰が広まってしまっているため、


「辛口のお酒ください」


という方はどこに行ってもよく見かけられます。
実際に呑んでみて好きだったのは、
辛口とは程遠いうまみをたっぷり感じられるお酒だった、
ということも多いんですけどね。
しかし、そこはさすが竜馬さん(開春の杜氏さん)。
この開春超辛口はそんな実情に対するアンチテーゼと私は受け取った。
ラベル表記は超辛口。
しかし、実際にはほとんど辛口には感じないでしょう。
これを呑んで辛口はやっぱりウマイ。
と言う人達に「いやいや、実は・・・」
とツッこんでください。
という竜馬さんからのメッセージ、
と解釈してしまうのは私の誇大妄想ですね。
というわけでアンチテーゼ云々っていうのは、
私の考えたことなので開春さんにその手のお問い合わせはなさらないようにお願いします。