滓がらみ(滓酒)
滓がらみ(滓酒)
~旨味が補強されており、ワインでいえばシュール・リーにあたります~
お酒を酒槽で搾り、タンクに入れておくと下のほうに沈殿物がたまります。
これがいわゆる『滓(おり)』です。
タンクの底に沈んだ滓の部分を絡めて商品化したものを滓がらみ(かすみ酒、滓酒)といいます。
滓酒でも、ほんの少し滓を絡めたものと、タンクの底に残った滓の多い部分を
しっかり残したタイプがあります。
『滓』は、主に酵母の残骸などで旨味(アミノ酸)を生み出すので、
通常の日本酒より、旨味成分が多いタイプになります。
一般的な日本酒は、この滓を取り除いて(濾過)瓶詰めされます。
この滓は機械で搾った酒からは絶対に出ません。
槽(ふね)を使う手作業による搾りでしか取ることが出来ません。
通好みの希少価値の高い商品といえるようです。
「シュール・リー」とは?
ワインの製造方法の一つで、
「シュール・リー」とは、フランス語で「澱(おり)の上」という意味です。
シュール・リーではオリ引きを直ぐにしないで最高で翌年の6月30日まで
澱とワインをタンクのなかで接触させておきます。
そうすることで澱の主成分である酵母菌体が自己分解して
アミノ酸やペプチドがワインに溶け込み深みや幅のある味わいになります。
また、シュール・リー製法で作ったワインは、発酵で生じた炭酸ガスが
ワインに少し溶け込んでいますので、微発泡がよく見られます。
グラスに注いだとき良く見るとグラスの底や縁に細かい泡が
付くことがこのワインでは良くあります。
飲んだときにもこの泡の刺激によって爽やかな味わいをもたらします。
≪ともりんココだけの話≫
残っている記憶を辿ってみましたが・・・
滓酒を飲んだ記憶がありません。
わたしにとって、未知のお酒・・・です。
ぜひ今度、試してみたいと思います。