■韓国料理と合う?!【うすにごり生】 | ■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

●季節ごとの日本酒とお酒のアテとの相性を愉しむ【お酒の歳時記】です… ●

【賀茂金秀 しぼりたて純米生 うすにごり】 
■【利き酒師世界一】のひとり呑み■  このお酒のデータは…

蔵元 金光酒造(広島県,東広島市,黒瀬町)

特定名称ほか 純米 しぼりたて生原酒 うすにごり

原料米 広島県産「八反錦」(精米歩合 60%) 

酸度 1.5 アミノ酸度 ?

日本酒度 +1 アルコール度 16.5%

酒造年度 H23BY

韓国料理と合う?!【うすにごり生】  

 12月最初の日曜日,東京では前日まで降り続いていた雨が上がって寒さもやや緩み、比較的穏やかな師走の一日となりました。

 さてこの時期になると、各地の蔵元から続々と今シーズンの「新酒」が出荷されてきますが、そんな中から今宵選んだ一本がコレ、 
 【賀茂金秀 しぼりたて純米生 うすにごり】です。
 これは広島の金光酒造が、広島県産の酒造好適米「八反錦」を磨いて醸した数量限定の新酒で、しぼりたてのお酒に酒袋からにじみ出た「滓(オリ)」を少し絡めた、「うすにごり」タイプの純米生原酒です

 香りのトーンは中程度で、「アベリアのような白い花の香りや、「大根の皮」を想わせるような菜類の香りがあり、「ほんのりと甘く、フレッシュ感のある香り」が感じられます。

 口当りは強めで、芳醇な甘味と活き活きとした酸,そしてやや濃密な旨味が、互いに主張し合いながら荒々しく迫ってきます。

 後口はしっかりとしていて余韻も比較的長く、心地良い甘味と切れ味抜群の酸,そして舌に浸み込むような厚みのある旨味が感じられます。

 コクやボリューム感も十分で、「しぼりたての躍動感を感じさせる飲み口で、芳醇かつ旨味の乗った味わい」の新酒でした。


 今回は広島のお酒ということもあり、季節の味覚「牡蠣」を使った料理を2品選んで合わせてみました。
■【利き酒師世界一】のひとり呑み■  まず1品目
【牡蠣の山椒煮です

 これは、牡蠣を醤油ダレと実山椒で絡めるように甘辛く炊いた料理で、やや濃い目の味付けと山椒の風味,そして牡蠣特有の旨味がお酒を誘います。

 さっそく「賀茂金秀」と合わせてみると、このお酒と「牡蠣の山椒煮」の味の濃さのレベルが丁度良く釣り合い、そして実山椒の個性的なフレーバーに対しても、全く違和感なく寄り添ってゆきます。
 それぞれが、しっかりとした味わいを持つお酒と料理が出会うことによって、互いに相手の味の強めの要素をまろやかにし合っているような印象で、なかなか相性の良いお酒が進む組合せでした。


 続いて2品目は【牡蠣のコチュジャンマヨネーズ焼きです。  ■【利き酒師世界一】のひとり呑み■  
 こちらは、牡蠣に「コチュジャン」「マヨネーズ」を合わせたソースをかけてオーブン焼きにした料理で、コクのある濃厚なソースが牡蠣と良くマッチし、ちょっとクセになりそうな味わいです。

 正直言って、この料理に「賀茂金秀」を合わせるのはやや冒険だったのですが、「コチュジャン」の甘辛い味と「マヨネーズ」の酸味のどちらに対しても、このお酒が驚く程すんなりとなじみ、そしてお酒と料理がそれぞれ相手の個性を消さずに口の中で付かず離れず絡まり合ってゆきます。

  「マヨネーズ」と日本酒の相性が良いことは以前から知っていたのですが、韓国調味料の「コチュジャン」とこのタイプの日本酒の相性が良いというのは、今回初めて判った非常に興味深い体験でした。


 ちなみに韓国料理と相性の良いお酒と言えば、真っ先に「マッコリ」が挙げられると思いますが、原料や造り方に様々な違いがあるとは言え、どちらもお米を使ったアルコール発酵飲料であるということを考えると、「生マッコリ」「にごり生タイプの日本酒」には、幾つか香りや味わいの共通点があるようにも思われます。

 どうやら、各種のコリアンフード「にごり生酒」の組合せを、今後色々と試してみる必要がありそうですね。