友人から「最近どんなの聴いてる?」と問われ、その返答と自身の聴いた音楽の記録を兼ねて始めた「音故知新」です。
通勤の往復の車内で聴いてる音楽です。
先週の音故知新です
S.M. Nurse
「S.M. Nurse」(’18)
オランダのAnneke Stempher, Jos Jak, Menko Koningsの3人組のS.M. Nurse。
SM看護婦…、魅惑的な響…
元々は’86にカセットテープでリリースされた音源がデジタル・リリースされたもの。
’83のパリのMadam Arthurでのライブと’81~’83のスタジオ音源を収録。
エレクトロニックでエクスペリメンタルなニューウェーブ, ちょいパンク, ミニマル・シンセ。
残念ながら?SMも看護婦も関係無さそうです
変換ビットレートが低いものの(128kbps)、本人達がやってるサイトでmp3が無料ダウンロードできます。
・S.M. Nurse / How does it feel
Marilyn
「Despite Straight Lines ・ The Very Best of Marilyn」(’08)
ジャマイカ生まれの本名Peter Anthony Robinson。
男性ですが、Culture ClubのBoy Georgeの恋人ということで出て来た、それだけが売り?の全盛期のCulture Clubが生んだ出オチのような人。
Jean Paul Gaultierのモデルもやってたという話しもある。
デビュー・シングルの「Calling your Name」(’83)は英4位, 米12位とヒットするものの、その後のシングルの売り上げは下降。
イロモノ的な登場の仕方もあってか世間的には一発屋ではないでしょうか。(私も「Calling~」しか知らなかった)
遅ればせながらリリースした1stアルバム「Despite Straight Lines」(’85)は、Bob Dylan, The Rolling Stones, Elton Johnなどなどともお仕事歴のある大物Don Wasがプロデューサーやってたりして、80sのポップスとして内容はある程度担保されていますが、英ですらチャートには入らなかったようで彼のお母さんぐらいしか買ってないかも
Marilynは’86には薬物所持で逮捕、所属レコード会社も契約解除などされています。
その後は知らない。
Boy Georgeとのその後も聞かなかったので別れたんでしょうね。
今回の盤は、懐かしい音源を廉価で再発するありがたいCherry Red Recordsからリリースされた1stとボーナス・トラックを合わせたもの。
なんでMarilyn買ったか?って、一応はエレポップ入ってるし、購入当時「Calling~」の音源欲しかったから。
・Marilyn / Calling your Name
Sybil
「Sybil」(’89)
英でのアルバム・タイトルは「Walk on by」。
クラブ系コンピに良く入ってたし、出してる音, 内容的にてっきり英欧人と思っていたら実はアメリカ人でした。
グランド・ビート, ハウスなどを取り入れ、当時の音作りのR&Bです。。
Dionne Warwickのカバー(Bacharach作)の「Walk on by」(米74位, 英6位), 「Don’t make me over」(英19位, 米20位)がヒット。
Salt-N-Pepaとやってる「Crazy for you」もいい。
Michael Jacksonのカバー「I wanna be where you are」も入ってます。
アルバムも結構いいのに、英では21位, 米75位とあまりヒットしてない。
改めて今回調べると、個人的には当時聴きまくってた上記のような曲が入っているのですが、チャート順位を見ても大ヒット!と言う感じでもないし世間的評価はそれほどでもなかったんですね。
・Sybil / Walk on by
Various Artists
「808: The Music (Original Motion Picture Soundtrack)」(’16)
日本が生んだリズム・マシン、ローランド社のTR-808。
David Guetta, Damon Albarn, Jellybean, Jimmy Jam & Terry Lewisなどのアーティスト, プロデューサー、またローランドの創設者梯郁太郎氏のインタビューを交えながらTR-808が音楽界に与えた多大な影響を描くドキュメンタリー映画「808」のサントラ。(映画は未見)
収録曲は、Bambaataaを始めとして、Beastie Boys, Public Enemyなどのオールド・スクールからLil Wayneまでのヒップ・ホップ勢から、バンド名にもその名が入る808 Stateなどなどテクノ系まで、808を多用した14曲を収録。
一般的に一番知られているのはビルボードでも8位(ダンス・チャート1位)にもなったShannonの「Let the Music play」(’83)でしょうか?
NHKでも808関連の番組をやっていましたが、開発者である菊本忠男氏が「年末に自宅で過ごしていたらラジオからTR-808の音が聞こえてきた」と言っていた曲が、’80のYMO武道館ライブの「Thousand Knives」でした。
世界で初めてTR-808(試作品ですが)をライブで使用したということらしい。
・Shannon / Let the Music play
・Afrika Bambaataa & Soul Sonic Force - Planet Rock
・Yellow Magic Orchestra / Thousand Knives (@武道館 ’80)
今回のお気に入りは
Ibibio Sound Machine
「Uyai」(’17)
ナイジェリア系英国人歌手Eno Williams(英生まれ、ナイジェリア育ち)が率いる8人のバンド。
アフリカ版Miami Sound Machine?な名前で’10に結成し’14のデビュー。
バンド名の「Ibibio」は、ナイジェリア南東部沿岸に住まうイビビオ人のこと。
この盤は2ndアルバム。
4thの「Electricity」(’22)は、Hot Chipがプロデュースしたりしてます。
アフリカン, エレクトリックでディスコなフューチャー・アフロバンドでおもろい。
・Ibibio Sound Machine / Guide you (Edu Kpeme)
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