北島酒造


旧東海道を歩く旅もいよいよ大詰めとなり、桜の開花に合わせて京都三条大橋にゴールしたいと思っていました。

ところが、桜の開花が早まったり、混雑する土日は避けたいなどから、天気予報で雨が降ることがわかっていながら、あえて強行しました。

前回は水口宿と石部宿の中間にあるJR草津線の甲西駅まで来てたので、今回はその甲西駅からのスタートです。

甲西駅から真っ先に、街道すじにある北島酒造を尋ねました。

             酒飲みの品格

前回一度立ち寄ったのですが、時間が遅くなって充分な説明が聞けないまま気になっていた、精米歩合90%で造ったという酒のことを、もう少し知りたいと思ったからです。

あいにく製造を担当しておられる社長さんは不在でしたが、常務さんが丁寧に質問に応じてくださいました。

「酒は男を磨く水」と名付けられた酒は、一般的には70%程度は磨く米を、精米歩合を90%にとどめ、「姫飯(ひめいい)造り」という方法で仕込んだものです。

「姫飯造り」は米を蒸さずに粥状に炊き、液化酵素を使って米を溶かしたものに麹を併用する仕込み方法です。

北島酒造さんではこの飯米に近い米での仕込みは、通常の日本酒と比べるとミネラル、鉄分、ビタミンBなどが多く含まれる、「環境と健康」に優しい酒としておられます。


   酒飲みの品格    酒飲みの品格


体の良いかどうかは判りませんが、お燗をすると、柔らかくて優しい味の旨い酒でした。