7月1日 午後8時。三居沢発電所の放水路ではチラリホラリと蛍の光が舞い始めた…。
ということで、仕事帰りに立ち寄ってカメラを三脚に据え、放水路に向かって連写をしてみました。思いがけずカメラのバッテリーが尽きかけており、どのくらいの枚数を撮影できるか不安でしたが、結果的に200枚超を連写でき、比較明合成という方法で冒頭画像の1枚にまとめてみました。
この日のホタルの数としては、目の前に一度に現れる数としては多くて3~4匹程度。それでも次々と目の前をユラユラと行き来してくれて、200枚超の連写では冒頭画像ほどの数が写り込みました。撮影しながら眺めていると、程好くホタルが飛んできては去っていく…の繰り返し。退屈しませんでした。発生ピークの晩は過ぎていると思いますが充分に楽しめた印象です。何せ、仙台市街地ビル群の夜景も遠くなく見ることができるような場所。車で来て降車して数十秒でホタルを観察することができる場所なのですから。
三居沢発電所の放水路上空を揺れながら飛び交うゲンジボタル。百年を優に超えてきた発電所の歴史。市街地化や宅地化、水質汚染(カワニナの減少)などで失われていった多くのホタル生息地のことを思えば、三居沢のホタルの光はタイムカプセルから溢れた輝きのように思えました。
バッテリーの切れたカメラを持ち帰り、自宅で夕食を済ませてから再度訪れてみたのは21時半頃。
アングルを変えて再撮影。気持ち少し飛び交うホタルの数が減っていたので、撮影枚数を500枚まで増やして合成してみました。
これまでの百年。これからの百年。思いを馳せずにいられない命の瞬きです。
Sendered by 盃【サカズキ】