Q1:
前回人間は死んでも魂となって、あの世で生き続けるというところまでお話いただいたのですが、あの世ではどういった状態になっているのでしょうか?
A1:
前回も話しましたが、人間は死んでも魂が肉体から抜け出して、あの世で意識を持った魂として存在し続けます。

あの世ではどうなっているか?ということですが、人間というものはその人の個性は生前と全く同じ状態で存在をし、肉体がなくなっただけですね。
そして魂というものは考えることができます。そして自分なりに意識ももっていますので、今自分がどういう状況にいるという事も認識できます。

具体的に分かりやすく言いますと、普通、人が亡くなる前、病気だったり老衰だったりしますが、病院のベッド、あるいは自宅の布団の上等に寝て、そして息を引き取るという瞬間を迎える。

それが俗にいう死です。

そのときどういう状況が霊界からみた場合起こっているかといいますと
肉体があって、頭の方から魂がすーっと抜ける感じなのです。

頭、肩・おなか、足といった、セミが殻からぬけるかのように抜けていきます。
霊界からの視点で言うと、その肉体と同じ顔立ちの魂がすーっと抜け出ていくように見えます。
そして天井裏の高さから、横たわっている自分の肉体を眺めることができるのです。

その時にあれ?と思います。

ベッドの上に肉体がある、なのにその姿を見てる自分がいるという、変な感覚です。
やがてその場にとどまっていると、集まった家族が泣き崩れているのが聞こえますし、見えます。
そしてご臨終ですという宣言をされ、本人の意識としては1m上から俺はまだ死んでないぞ
というのですが、その声は誰にも聞こえないのです。

肉体を持っている地上の人間には聞こえません。

自分は生きていると言うのですが、
実は肉体から魂が出て、死んだという状態になっているのです。

そしてその状態からだいたい24時間して、魂というものが完全に肉体から抜け切ります。
それまでは霊子線といいまして、細い糸のような線が魂と肉体をつないでいます。
昔でいうなら魂の尾とか英語でいうとシルバーコート等と呼ばれていますが、これは24時間ほどつながっています。
また、つながっている間は生き返る可能性があります。

その霊子線を辿ってまた戻ってくることができるんですね。

よく、一度死んだ人が生き返り、そのとき三途の川を見たとかあるいは綺麗なお花畑を見てきたとか、生還された方の話を聞くことがあると思います。
そういう体験をしてくるのは、霊子線がつながっている状態のときのことでしょうけど、
その霊子線がつながっているときに、強い想いで引き返して欲しい、死なないでという意識が伝わると、三途の川を渡る直前に、引き返そうと思い戻ってきた、等といった報告もあります。

霊子線がつながっているのが24時間くらいと言いましたが、この線がつながっている状態のときに、仮に火葬等をしますと、まだ肉体とつながっている状態なものですから、
まるで生きたまま肉体が火葬されたときのような痛み、苦しみを感じることになるんですね。
それで、昔の人の知恵も働いてるのでしょう、今私達には通夜という制度があります。
そして肉体が停止して、24時間以降に火葬をする・・といった風習です。

これは魂が苦しまないためのいいシステムです。

24時間経ち、霊子線がきれたら、魂はあの世に向かいます。
そのとき出迎えというものがあり、なくなった方の生前の知人や縁が深かった人で先に亡くなられた方の魂が現れてあの世まで導いてくれます。
あるいは、まだ本当に自分は死んだのかな?と悩んでる魂には
お坊さんや宗教家の人が来て、あなたは死んだのだよ、と教えてくれます。

そうやってあの世に入っていくのですが、普通そこで行き先が決まります。

簡単に大きく分けると、天国地獄といったものです。

また天国や地獄にもさらに細かく行く場所が階層となって分かれています。
天国に行くとしても、天国の上の方の階層なのか、下の方の階層なのか、といった具合です。

そしてどこに行くことになるか、審査があります。

昔でいうなら、閻魔大王が天国に行くか、地獄に行くか振り分けるといった話しがありました。
そこからさらに発展した言い方がありますが、例を挙げるならショウハの鏡、ルリハの鏡といった言葉があります。
自分の生前の想いや行い、それを映し出す鏡なのです。
その鏡によって、自分が生前どのような事を考え、どのような生き方をしてきたのかを見せられるのです。

現代ではその鏡でも言い方が古いといった感じにされ、ビデオや映画といったスクリーンに映るものがあって、そこで自分の生前の記録が短時間で上映されると言われています。
そしてそれを自分自身で見、生前の行いの良かった事、悪かった事を振り返るのです。
その上映会の際、見てるのは自分だけではなく、あの世の霊人達が何人か来ていまして一緒に見ています。
そしてその上映会での総合的な評価で、あの世でどこの階層に行くのかが決まるのです。

その後で、本格的にあの世の世界に入っていく、といった形となります。


Q2:
魂になっても意識があり、そのまま生前と同じように考え魂として生き続けるといった事なのですね?
A2:
そうですね、自殺をする方がここ日本では年間3万人といった状態が続いています。

そういう方々は、あの世はないのだろうと、死んだら何も考えずにすむだろう・・今
この苦しみから解放されたい、だから死を選ぶ。
といったパターンで自殺される方が多いと思いますが、原則自殺をしても意識はなくならないのです。

前回お話した車の運転手が魂、ボディが肉体として、あの世で生活するのは魂だけです。

もしも肉体であるボディが、例えば電信柱にぶつかったとしたら、傷つくのはボディ部分です。
運転手である魂が傷つくわけではありません。
ですが、あの世に行きますと、ボディである肉体がなく、魂だけですから痛みや苦しみは直接魂が受けるということになるのです。
もちろん喜びなども直接受けます。

ですから、あの世ではこの世での感覚よりも10倍くらい鋭くなっていると考えた方がいいでしょう。

そうすると自殺した人はこの苦しみや痛みから逃れたいと思って自殺したのに、あの世に行ったら10倍より苦しみを感じなければいけないとなる為、楽になるどころか割に合わない行為なのです。