瓢喜 銀座三丁目店
以前、麻布店で結婚記念日を祝って以来、イベント毎では必ず指名する瓢喜。
昨年は両親の還暦祝いに使ったのだが、両親、ブラザーズやその家族も満足していた瓢喜。
嫁にいたっては会社の飲み会でも使っているらしい。
銀座三丁目にオープンした新しい瓢喜に行ってきたのだ。
さすがに畳も青々として、新店らしさが伺えるものの、そのホスピタリティは健在、どころか磨きがかかっているよう。
着物姿の女性の給仕は外国人向けの接待にも使えそうな雰囲気。
今回のコースは京(¥9,000)
ドライバーなので黒烏龍にしたのだが、奥様は日本酒を。
献立はこんな感じ。
■八寸
●穴子笹寿司
●蛸湯引蓴菜酢
●才巻海老旨煮
●稚鮎蓼味噌焼
●新丸十栂尾煮
●ホワイトアスパラ胡麻和え
■造り 鰹・煽り烏賊・あしらい一式
■肉 白金豚ロース バラ
■野菜 れたす・菠薐草・椎茸・豆富・九条葱・えりんぎ・榎茸・たもぎ茸・鶏団子・葛切・麩
■一品 蛸柔煮・芋茎玄米茶煮・陸蓮根・花山椒
■ご飯物又は京そば・京うどん
■甘味 枇杷ゼリー
まずは八寸から
蛸は軽く湯引きした程度なので、独特の歯ごたえを失わず癖もない。酸味は男子にはつらいかもしれないが、女子はきっと大好きなはず。
優しい味わいの空豆、自然な甘さがうれしいお芋ちゃん。
癖はないが仄かに野性味を感じるアスパラとゴマ味噌の穏やかな甘味が調和して、胃袋が開くのを感じる。まさに絶妙なスタートだな。
稚鮎の微かなほろ苦さもいい。
小振りだが、しっかりと主張する穴子寿司。白焼きだと素材の味がよくわかる。
お次は御造り。
鰹のたたき、ポン酢はすだちを使っているとのこと。薬味のミョウガを巻き、おろし生姜を添えて口に放り込む。生姜の爽やかな辛味が鰹独特の香を相殺し、かつ旨味を引き出しているかのよう。アオリイカ、この特徴ある甘味がたまらない。舌にねっとりと絡みつく。隠し包丁が入っており、ただの刺身ではなく、職人の仕事を感じる瞬間。何にせよ、ウマイ。そしてさりげなく添えられている青のりのゼリー寄せがニクイ演出だ!
そして、お肉。
瓢喜の真骨頂といえばIHヒーターで供される紙鍋のお肉様。
個人的にはしゃぶしゃぶで食うなら牛より豚が上だと思っているのだ。
さて、瓢喜のお出汁は、ただの出汁醤油ではない。牡蠣殻など、貝を寝かせて作る五段仕込みのつゆ、相変わらずウマイ。口の中にじんわりとアミノ酸が広がる感覚は最早恍惚。
ここに投入する刻みネギがやばいんだ。たっぷりのネギで巻いて食う肉の美味さを伝える言葉を僕はもたない。
しかも薬味であるネギは、箱に霜がおりるくらいにしっかり冷やされ、ただの薬味にも抜かりないのがちょくわかる。
白金豚自体が甘く上品な豚肉なのだが、さっと泳がせて余分な脂をそぎ落とし、旨味のカタマリとなった柔らかい肉をネギと一緒に放り込む幸せ。
これに勝る快感、そうはない。
薬味の柚子唐辛子がまたよいアシストをするんだよなぁ。種から育てないとこの香は出ないらしい。柚子の香が唐辛子の辛味をアシストして肉の味を引き立たせる名脇役っぷり。
お野菜もどれも味が濃い。
菠薐草(ほうれん草)はえぐみはないのに味が濃く、レタスのしゃきっとした歯ごたえはサラダでは味わえない食感。椎茸は大好物だから言わずもがな、えりんぎもたもぎ茸も美味しかったなぁ。
そして後半の一品料理は煮物。
玄米で煮炊きした芋茎、柔らかく煮た蛸。どちらも違う味付け味の濃さだけど、炊き合わせだから、それぞれの風味が損なわれない。和食って奥が深いな。花山椒は香りが高く、涼しげなアクセントになる。
〆は握りとうどん。もうおなかいっぱいだからうどんは少な目。
いさきの甘さが心地よい。
小振りで固めのシャリがいさきの甘さと調和する。まさに〆の握り。
喉こし滑らかで、チュルリとした食感の京うどんも、豚や野菜から出たエキスでゆるりと煮られて大変に美味。
甘味はゼリー。
半割りのビワが入ったクラッシュゼリー。ビワの自然な甘さが気持ち良い、さっぱりとしたデザートでお口直し。つーかハライッパイ。
最後の最後まで本当に美味しかった。
接待利用が多そうだけど、家族を連れて贅沢するのにもいいな
以前、麻布店で結婚記念日を祝って以来、イベント毎では必ず指名する瓢喜。
昨年は両親の還暦祝いに使ったのだが、両親、ブラザーズやその家族も満足していた瓢喜。
嫁にいたっては会社の飲み会でも使っているらしい。
銀座三丁目にオープンした新しい瓢喜に行ってきたのだ。
さすがに畳も青々として、新店らしさが伺えるものの、そのホスピタリティは健在、どころか磨きがかかっているよう。
着物姿の女性の給仕は外国人向けの接待にも使えそうな雰囲気。
今回のコースは京(¥9,000)
ドライバーなので黒烏龍にしたのだが、奥様は日本酒を。
献立はこんな感じ。
■八寸
●穴子笹寿司
●蛸湯引蓴菜酢
●才巻海老旨煮
●稚鮎蓼味噌焼
●新丸十栂尾煮
●ホワイトアスパラ胡麻和え
■造り 鰹・煽り烏賊・あしらい一式
■肉 白金豚ロース バラ
■野菜 れたす・菠薐草・椎茸・豆富・九条葱・えりんぎ・榎茸・たもぎ茸・鶏団子・葛切・麩
■一品 蛸柔煮・芋茎玄米茶煮・陸蓮根・花山椒
■ご飯物又は京そば・京うどん
■甘味 枇杷ゼリー
まずは八寸から
蛸は軽く湯引きした程度なので、独特の歯ごたえを失わず癖もない。酸味は男子にはつらいかもしれないが、女子はきっと大好きなはず。
優しい味わいの空豆、自然な甘さがうれしいお芋ちゃん。
癖はないが仄かに野性味を感じるアスパラとゴマ味噌の穏やかな甘味が調和して、胃袋が開くのを感じる。まさに絶妙なスタートだな。
稚鮎の微かなほろ苦さもいい。
小振りだが、しっかりと主張する穴子寿司。白焼きだと素材の味がよくわかる。
お次は御造り。
鰹のたたき、ポン酢はすだちを使っているとのこと。薬味のミョウガを巻き、おろし生姜を添えて口に放り込む。生姜の爽やかな辛味が鰹独特の香を相殺し、かつ旨味を引き出しているかのよう。アオリイカ、この特徴ある甘味がたまらない。舌にねっとりと絡みつく。隠し包丁が入っており、ただの刺身ではなく、職人の仕事を感じる瞬間。何にせよ、ウマイ。そしてさりげなく添えられている青のりのゼリー寄せがニクイ演出だ!
そして、お肉。
瓢喜の真骨頂といえばIHヒーターで供される紙鍋のお肉様。
個人的にはしゃぶしゃぶで食うなら牛より豚が上だと思っているのだ。
さて、瓢喜のお出汁は、ただの出汁醤油ではない。牡蠣殻など、貝を寝かせて作る五段仕込みのつゆ、相変わらずウマイ。口の中にじんわりとアミノ酸が広がる感覚は最早恍惚。
ここに投入する刻みネギがやばいんだ。たっぷりのネギで巻いて食う肉の美味さを伝える言葉を僕はもたない。
しかも薬味であるネギは、箱に霜がおりるくらいにしっかり冷やされ、ただの薬味にも抜かりないのがちょくわかる。
白金豚自体が甘く上品な豚肉なのだが、さっと泳がせて余分な脂をそぎ落とし、旨味のカタマリとなった柔らかい肉をネギと一緒に放り込む幸せ。
これに勝る快感、そうはない。
薬味の柚子唐辛子がまたよいアシストをするんだよなぁ。種から育てないとこの香は出ないらしい。柚子の香が唐辛子の辛味をアシストして肉の味を引き立たせる名脇役っぷり。
お野菜もどれも味が濃い。
菠薐草(ほうれん草)はえぐみはないのに味が濃く、レタスのしゃきっとした歯ごたえはサラダでは味わえない食感。椎茸は大好物だから言わずもがな、えりんぎもたもぎ茸も美味しかったなぁ。
そして後半の一品料理は煮物。
玄米で煮炊きした芋茎、柔らかく煮た蛸。どちらも違う味付け味の濃さだけど、炊き合わせだから、それぞれの風味が損なわれない。和食って奥が深いな。花山椒は香りが高く、涼しげなアクセントになる。
〆は握りとうどん。もうおなかいっぱいだからうどんは少な目。
いさきの甘さが心地よい。
小振りで固めのシャリがいさきの甘さと調和する。まさに〆の握り。
喉こし滑らかで、チュルリとした食感の京うどんも、豚や野菜から出たエキスでゆるりと煮られて大変に美味。
甘味はゼリー。
半割りのビワが入ったクラッシュゼリー。ビワの自然な甘さが気持ち良い、さっぱりとしたデザートでお口直し。つーかハライッパイ。
最後の最後まで本当に美味しかった。
接待利用が多そうだけど、家族を連れて贅沢するのにもいいな