消費者のオーガニックってなんだろう? | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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SNSでは、慣行農法や有機、無農薬、オーガニックなど様々な農法をやってる人、それを支持する人と様々な意見が飛び交ってますね。

ちなみに、うちは化成肥料も農薬も適正に使う慣行農法です。

 

ふと、「消費者から見るオーガニックとはなんだろう?」と疑問に思いました。

 

6月30日に以下のようなツイートをして意見を募りました。

フォロワーさんに農家さんが多いので、農家目線のリプが多いので、これをもって決めつけるつもりはありません。

 

 

農家さん目線からだと「キラキラしてもの」、「体に良さそう」、「オーガニック的ななにか」となんとなくじゃないか?という意見が多いです。

これは、オーガニックや有機栽培をきちんと謳えるのは、有機JASの認定を受けていないと表記できないことを知っているからでしょうね。

 

 

また流通側の意見として興味深いのもありました。

 

この味覚に関しては、本当に千差万別である人が美味しいと思ったものを、別の人は美味しくないと感じることは多くありますので、「そんなに差が分かるか?」と一蹴する意見でもないと思います。

 

このリプで興味深いのは以下の部分と思います。

 

>販売、生産、消費者、みんな分かっている人たちは静かなものですよ。

 

慣行農法の農家さんが特段騒いで、「俺はこんなことやってるぞ!」って言わないのと同じように、自分の考えの下に生産しそれを求めてる人に粛々と販売するという点ではどんな農法でも同じことですね。

 

 

また、sitoさんという農家さんが以前に以下のようなノートを書かれています。

 

こちらでも消費者側のオーガニックに関するイメージが分かります。

 

消費者目線で考えれば、「詳しいことは分からないから表示されてるのを購入してる」ということだと思います。

それは全く間違えていないのですが、本当にオーガニック食材を購入したいのならば、これを機にそれぞれの定義を知ることも悪くないでしょう。

 

 

マイナビ農業で詳しく説明されているので、リンクを貼ります。

 

消費者に意外と周知されていないのが、オーガニックや有機を謳うには、認証を受けなくてはいけないということです。

 

また、オーガニック栽培=無農薬ではないということもあまり認識されてないと思います。

リンク先にも書かれていますが、「化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける」とあるので、「化学的に合成されていない農薬」は使用できます。

 

オーガニック食材を強く勧める消費者の主張の中には化学物質過敏症の方の存在を挙げることがありますが、だとするなら、そのような方々にきちんとしてオーガニック食材が手元に届くことが重要じゃないかと思った次第です。

 

本来はJAS認定を受けたものは間違いないのですが、認定を受けていないオーガニック農産物も虚偽でなければ表示して良いとなっていますので、世に存在する物が本当にオーガニックなのかは生産側の良心に託されてるのが現状です。

 

「キラキラで意識高めだから、オーガニックを選んでます」というのも、個人の選択の自由なので全く問題なく、たくさん買ってくださいと思うくらいですが、良ければこれを機にそれぞれの背景などを知っていただくと農家として嬉しいですし、

 

ネット上にある

 

オーガニック=善

慣行農法=悪

 

という発信はよろしくないなと思う次第です。