市場から電話がありました。
シーズンオフなのに、なんだろうと思ったら、「スイカとかメロン農家、誰か知らん?」と。
どういうことかと聞いてみたら、新たに開発部ができてそこに異動したとのこと。
今までの出荷された物を競って、手数料を貰うだけでは、もう市場は生き残れないために、産地開発や販売開発までをやらなければいけない。
そこで、肥料屋でもあるうちにも誰か知らないかとのことでした。
いよいよ、そんな地方の市場も動き出しました。
スーパーは農家からの直接仕入れや直営農場や契約農場を強化し、道の駅はいたるところにあります。
市場に出荷しても、安値安定。
高値を期待するには、そこでの実績を作らなければならない。
この点に関しては当然のことなのですが、昔のように飛び込みで出荷しても、いろいろと理由をつけられて、仲買から買い叩かれるのが現実的です。
市場の手数料は7%程度と聞いています。
ということは、市場も高値じゃないと薄利多売にならざるを得ないのでしょうね。
しかし、生産者は年々高齢化と共に減っています。
販売チャンネルも前述のように多様化しています。
そこで、生産者ができない営業マンを市場が担うこともやっていくようです。
これも一つの方策だと思います。
これは市場にとっても、農家にとっても大きな転換となるんじゃないでしょうか。
市場は新たな販売先を開拓するために、武器となるような商品が必要になりますので、それを探さなければいけません。
もちろん、現在の出荷者の中から探すことから始めるんでしょうね。
更に、販売先も探さなければいけません。
どんな農産物でも、販売先ではすでに取り扱っています。
それを押し退けて参入するわけですから、生半可な物では無理でしょうね。
成功するかしないかは、どんな物を売るのか次第でしょう。
さて、生産者としては、それに乗れるような物を作らなければいけません。
「は?新たに始めるということは、失敗するかもしれないのに、それに乗るの?」と思われる方もいるかもしれませんが、市場は変わらなければ、大手量販店が物が足らない時の数合わせの一つに成り下がってしまう可能性があると思います。
そんな環境では零細農家は生き残ることが非常に難しくなってくるのではないでしょうか。
私も農家なので、生産者側からの思考になりますが、わくわくします。
何事も新たなことへの挑戦はわくわくしませんか?
しかも、私たち農家の腕が試されようとしてるわけですよ。
さ、あんまり気負わずに頑張りますか。。