販売って簡単じゃない | さかたのみかん

さかたのみかん

みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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どうも、今年のみかんは市場では安いらしい。

うちも、価格こそ去年とほぼ変わらないが、一回で売れる量が少ない。

一回目で三分の一から半分くらいしか売れない。

二日目に売れ残るわけだけど、そうなると価格が下がってします。

だからと言って、1回で売れる量を出荷しても、量がさばけない。

つまり「引きが弱い」ということ。

年末のボーナスが出たら少しは変わるかと思ったけど、全く変わらず。

ここにきて、少し引きが強くなったように思うけど、遅すぎるぞー。

市場と仲卸が相対でやってくるのは、価格が安定はするけども、こんなデメリットもあるわけです。

現状の理由を市場の担当者に聞いてみたら、


1、台風被害とその後の多雨のために野菜が高騰している。

2、今年はみかんが少ないだろうという農家が予想したために、出荷量が鈍っていたのが、12月になって出てきている。

3、後半の雨のせいなのか、浮皮のみかんが多いために、棚もちしない。


という3つの理由を挙げられました。

だからと言って、浮皮なんてゼロの我がみかんをこぞって買ってくれるというと、そうでもないのが、市場の不思議なところです。

知り合いの農家さんに地方の現状を聞いてみても、高値がいわゆる三桁になってきてる人もざらにいるようだ。

その思いを鑑みれば、うちの現状はヨシとしなければいけないでしょう。

これからも安く買われないようなみかんを作り続けなければ、うちだっていつそういう立場になるか分からないのが、世の常。

今は出荷にバタバタしてるけど、頭の三分の一くらいは来年のことを考えてます。





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