子供の目線 | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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昨日は、息子の歯医者デビュー。

私達の管理不足のせいで、虫歯を作ってしまい、神経までいってるそうです。

幸い、乳歯の神経と永久歯の神経は別のもののようなので、きちんと治療すれば永久歯に影響はないということでした。

さて、私も歯科の定期健診の月になっていたので、それを兼ねてまずは診察。

かなりビビリながら、どうにかこうにか椅子に横になってくれました。

結果は、親戚のところで扱うよりも、小児歯科専門医の所がいいというアドバイスにより、紹介状を書いてもらいました。

行ってみると、キッズスペースに受付があるような感じで、完全に子供専門。

まずは、膿んでいる歯茎に軽く麻酔をして、膿みを出してもらいました。

先生達も優しい方々ばかりで、これなら息子も安心して通えそうです。

さて、帰りにこんなこと言ってました。

『痛いって言ったら、「痛かった?ごめんね、じゃ優しくするね」って言ってくれた。優しい先生たちばかりで良かった』

『はなちゅっちゅ(耳鼻科のこと)は、「痛い!痛い!」って言っても、な~んにもないもん』

これを聞いて、子供には安心感が一番心を落ち着かせることを再確認しました。

実際には、麻酔して歯茎を切るわけですから、優しくするなんてことはできませんよね。
けども、「優しくするね」の一言が必要なんですね。

その安心感を子供は病院全体から感じ取るんでしょう。

息子は耳鼻科を全身全霊で拒否するので、現在の副鼻腔炎は小児科で治療してるのもそれが背景にあるわけですが、それだけ拒否する原因がわかったわけです。

それは、子育てにもつながるわけで、親の気持ちや雰囲気が伝わるということを気をつけなければいけないですね。

鼻水の吸引の時に、「お父さん押さえてて!!!」って言われれば、行きたくないですよね。 


さて、当然のことながら、歯医者にビビッている息子をどうやって励ましたら良いかを考えてました。

今の歯医者さんは麻酔も痛くありませんし、何よりもあの「キ~ン」っていう歯を削る音が恐怖心を増大させるわけですよね。

駐車場まで歩いている途中、考えていました。

勇気を出して欲しいという思いから、ピン!ときたのが、最近DVDで観た「ゴーカイジャーVSギャバン」

「カズキ!よろしく勇気!!やろ」

それを言った途端に、息子の顔はパァ~っと晴れて、

「うん!そうやね。勇気出したけん、泳げるようにもなったもんね。俺、ギャバンになる!!」

と、前向きになってくれました。

それでもやはり不安があるのか、途中で、「父さん、抱っこして」と甘えた感じで言ってきたので、素直に抱っこしてやり、出来る限り不安を払拭しようとがんばりましたよ。

18kgもあるんですから。

以前、ツイッターでも呟きましたが、ヒーロー・戦隊物は乱暴な子供に育つから見せないという親もいます。

子育ての方針は家庭によって千差万別ですから、全てを否定はしませんが、仮面ライダー1号の藤岡弘、氏も言ってますが、あの番組の本質は、困難に立ち向かう勇気を持ってもらうことが、子供に分かりやすく表現できるわけです。

どんな事柄でも、親がどのように導いてやるかで、子供の受け取り方は変わるんじゃないでしょうか。

これは、全く個人的な見解ですが、「乱暴→見せない」という論理は、親の責任を放棄しているんじゃないかとも思ってしまいます。

私は子供にはいろんな可能性を持って成長して欲しいと思っています。

金銭が関わる習い事などはちょっと別なんですが、出来る限りいろんな世界を見せたいと思っています。

それにより、子供が人道から外れた道を行きそうになった時には、全力でそれにあたりたいと。


そんなこんなで、息子の歯医者デビューは私もいろんなことを考えさせられ、息子に教えてもらった日となりました。

次は本格的に麻酔をかけて、歯の治療になるようです。

ちょっと心配じゃありますが、歯医者のドリルのことを、「メテオストームパニッシャーで虫歯さんをやっつけるもんね!!」と元気に言ってるので、大丈夫でしょう。

しばらくは、春日まで通うことになりますが、大人でも嫌な歯医者を息子が受け入れてくれるなら、お父さんはがんばるよ。