最近、何かと忙しくて夜も早く寝てしまって、ブログを書く余力が残っていませんでした。
今年のみかんの花の状況ですが、和歌山の有田地方は表年並に多いですが、その他の主要産地は明らかな裏年のようです。
現在は一次生理落果の時期ですが、こちら九州も和歌山でも、結構な落果具合のようです。
九州は裏年で芽が花に対してかなり多いので、養分競合の末に芽が勝っているんでしょう。
和歌山は表年のためにベタ花が多いですから、落果するのは当然ですね。
一部の話では「今年は50万トンかもしれない」と例年の半数くらいのトン数になるという話もありますが、個人的にはその話を鵜呑みには出来ない感じを持っています。
かなりの幅を持たせますが、総合すると60~70万トンくらいじゃないかと思っています。
さて、今年の九州は裏年ということなので、多すぎる芽を切って花に栄養を配分させるための「芽切り」という作業をしている方が結構いらっしゃいます。
私はこの芽切りについては、半信半疑なんです。
確かに理屈を聞く限りでは、栄養を花に持っていくために芽を切るということはわかるんですが、この作業を行う方は必ずといって良いほど、「これをやらないと花がとまらない」と言います。
これだけ断言されると逆に疑問を感じてしまうのが私の悪い癖なんですよ。
芽切りによる花どまりのデータはあるんだろうか?
本当に観察して、比較をしたんだろうか?
そんな疑問です。
これを信じるならば、裏年に芽切りをしなかった所は全く花がとまらないか、明らかに花が少ないということになってしまいます。
ここまでくるとやはり疑問が深くなります。
これはおそらく答えが出ません。
個人的な見解としては、「芽切りをしなければいけないほどの裏年にしない」ということが1番の方策なのかと思います。
つまりは表年の時に、きちんと隔年結果対策を施すことです。
それはうちが行っているような予備枝剪定でも良いですし、樹冠上部摘果でも良いです。
そのことが裏年に健全な有葉花を出すことなんだと思います。
それともう一つ。
一昨日に聞いた話ですが、今年はみかんの蜜が少ないそうです。
どこから聞いた話なのかを聞いたら、養蜂家が例年の裏年よりも明らかに少ないと言っていたそうです。
「蜜が少ない=糖度が低い」と単純に決め付けて良いのかどうかはこれから調べますが、順調な花じゃないということは間違いないんでしょうね。
いつもにも増して緻密な努力と管理が必要なのかもしれませんね。