普及所に電話した時のこと | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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今年のイチゴは一言で言えば、「不作」です。

これはすでにブログでも書いてきたことですから、いまさら言うようなことでもないでしょう。

その原因を普及所にも電話して、職員の方に聞いたことも記事にしました。

その電話をした際に、ものすごい違和感というか、不思議なやりとりをしたので、これからの農業をよくするためにも敢えて記事にしようと思います。

もちろん最終的には有益なやり取りができたということは言っておきます。



まずは、1番最初のやり取りからおかしかったです。(サ:サカターン、フ:普及所)


サ:「今年のイチゴを不作ですよね」

フ:「え~!?そんなことないですよビックリマークバンバン収穫してますよ(そんなことも知らないの?という雰囲気)」

サ:「いやもちろん、今はそうだけど、3月頃は最盛期になってなきゃいけないのに、そんなに収穫量はありませんでしたよね。」

フ:「そうですね・・・」

サ:「しかも、ここ数年農家さんの収入は減少していますよね」

フ:「え~!?伸びてますよビックリマーク(またまたそんなことも知らないの?という雰囲気)」

サ:「それは農家さんと言っていることと随分乖離していますね。じゃ、私はお客さんから嘘を言われているんでしょうか。」

フ:「・・・・・・」

サ:「いや、上位の人は伸びてると思うけど、中間層がいないですよね。つまりは上位と下位の格差がありすぎますよね」

フ:「そうですね・・・」



なんであなたとこんなことからやり取りを始めなきゃいけないの?と思いましたが、

もし、私が「そうですか。私の勘違いか、知らないだけなんですね」って言っていたら、そこで議論は終わっていたということでしょうね。

やっと話も本題に入り、話を進めていた感じたことですが、責められないようにとにかく低姿勢という感じを受けました。

別に私は今年のイチゴの不作を普及所だろうが、JAの指導員なんかの責任にする気持ちは、これっぽっちもありません。

逆に、商系だろうが、系統だろうが、それに携わる人間は壁を取り除き、様々な情報交換をしなければいけないくらいに思っています。

だからこそ、県の研究機関である普及所に電話して聞いたわけです。

私は過去によく興津に電話してみかんのことを質問したのですが、その時との対応と全く違うことに少々戸惑いを感じました。



私の性格上、疑問に思ったことは出来る限りその場で解決したいもので、話題は多岐にわたり、電話もそこそこに長くなりました。

内容は忘れたのですが、「結構肝心な話になってきたな」と思ったので、話を突き詰めていくと、

「そのことに関しては、すでに解決策はできていますが、今はお話しすることはできません。こちらだって、血のにじむ思いで研究していますから。」

「そうですか」と引きましたが・・・・・・・・あえて言います。

なんか、おかしくないですか?

あなた達は県の職員ですよね。

公務員ですよね。つまり税金で研究しているんですよね。

それを農業に携わる人間に教えないってどういうこと?

じゃ、一体いつ発表するの?

多分、作も終わり、総会みたいな時に発表するの?

それじゃあんまり意味がないでしょう。

ま、確かに話すことができないことがあることくらい理解できています。

じゃ、それならそれでもっと言い方というものがあるのではないでしょうか。

嘘でも良いですから、「只今研究中なのですが、まだ正式に発表できる段階まできてないんですよ」

とか、言い方はいくらでもあるでしょう。

考えすぎかもしれませんが、「あなたたち商系には、そう簡単には教えませんよ」みたいに聞こえてしまいました。


先にも書きましたが、農業が現在のように低迷する中で、いまだに商系だの系統だのそんな感覚があることが不思議でなりません。

別に私だって、農協の方と仲良くするつもりはありませんが、敵になるつもりもありません。

それぞれに役目が違うと思うからです。

しかし、作柄の情報やそれにまつわる様々な解決策や研究結果は全ての人に対して平等に公開されるべきです。

もちろん、今はネットなどで公開されているでしょうが、対応してくださった職員の方の最後の言葉には落胆してしまいました。



久しぶりにかなり辛口なことを書いてしまいました。

これも、農業の未来を思えばこそです。

これを読まれた農業関係の方々がそれぞれにそれぞれの思いを巡らせて頂ければ幸いです。