農家さんと消費者の会話 | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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先日荒尾の梨農家さんの直売所に行ったときの話です。

私が話をしていると、お客さんがいらっしゃったので、その会話を盗み聞きしていたんです。
(と言うよりも勝手に聞こえてきたんですがね(*^_^*))

書いていくのに少し面倒なので、呼び名は簡略化させていただきます。


客:「果物も子供のご機嫌を伺いながら買わないかんくなったよ。」

農家:「え?」

客:「いやね、果物を買っていってもおいしくないと子供が食べんとたい。梨はこうやって直売所があるけん、食べられるけん(試食できるから)、よかばってんが(いいんだけど)、特にみかんは自分達が食べようと思って買うて帰っても、うまくないけん子供達は食わんけんが、余らせて腐ってしまうとたい。やけんが(だから)買わんとよ。」

(方言交じりで分かりにくかったらすみませんm(__)m)

客:「今の子供は贅沢になったもんばい」

農家:「そうやね~」


細かいところまでは再現できていないと思いますが、内容はこんなやりとりです。

消費者の方の素直なそして的を得ていますし、一般的な意見だと思いました。

子供が贅沢になっているなんてことが問題ではなく、「みかんはおいしくないから」この点だと思います。
裏を返せば、「おいしければ買うんだけど」という事になるんじゃないでしょうかね。

(この場合のみかんはもちろん、こちらの方のみかんのことですので、あしからず。)

更にはその「うまいものをどこで買えば良いのかわからない」ということではないでしょうか。

荒尾と言う土地は梨の産地で特に「新高」で有名になった所です。
荒尾の町にはたくさんの梨の直売所が昔から乱立しています。消費者としては直売所に行けばスーパーよりもおいしい梨があるという一つの判断基準ができているんじゃないでしょうか。

しかしみかんの場合はそんな直売所は、こちらの方にはほとんどなく、スーパーで買うのがほとんどだと思うんです。

そんな中で、どれがおいしい物なのかという判断が効かないし、そんな情報が少なすぎるのかもしれません。

特にみかんは生産量もかなり多いし、秋から冬にかけては多くの日本人が食べたくなる果物だと思うんです。
そんな果物ですから、「おいしいみかんを食べたい」という欲求が強いんじゃないかと思うんです。

最近、こんなことを感じました。

この続きになりそうなことが頭を浮かびましたが、かなり長くなるので次回に廻そうと思います。