肥料屋の独り言 | さかたのみかん

さかたのみかん

みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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今までに農家さんの感覚やいろんなことを書いてきた中で、農家さんに対する檄も含めてあまり良くないところを書いてきました。
しかし今日は農家さんの変化について書こうと思います。

ここ何年かの変化なんですが、お客さんからこんなことを聞かれます。
「どうにかして市場や農協を頼らずに自分で売りたいんだけど、スーパーなんかのコネはない?」

前はこんなことは一切聞かれませんでした。
この言葉は農家の自立の第一歩だと思います。

こんな声が増えてきた中でこちらも何もしないわけにもいかないので、いろんな伝手を使って大手スーパーにコネを作りました。(簡単に書いてますけど、大変でした(^_^;))

そして現在、それを実現している方達にいろんな話を聞きました。
印象に残った物を箇条書きにしたいと思います。

1、直売はなにも何も難しくない。例えば無人販売も直売だし、温泉旅館に行った時に果物が出るが、食べてみて自分のが勝ってると思えばとにかくアピールする。

2、とにかく誰にも負けないと思える物を作り、スーパー探しを自分の足でする。

3、交通量が多い道沿いに簡単な物でいいから店を出してみる。

などなど・・・

みなさんに共通してたのが、『とにかくやってみないとわからない』『そんなに難しいことじゃない』
「とにかく1回やってみて思うようにいかなかったら、『なんでダメだったのか』を一生懸命考えて、もがいて初めて成功するんだ。もしダメな時には市場に出せば良い。」

これはどの商売にも共通してますね。
農家さんの場合は市場と言う保険がありますから、やりやすいと思います。
最初から計算してでは成功する物も成功しないと思いますからね。

こんな例があります。

ぶどうの撮影に協力してくれた農家さんは1町5反くらいのぶどうを自分の直売所で全部売ります。
この環境はもちろん最初からじゃありません。
最初は市場に出していました。直売所は2級品以下のぶどうを売っていました。
そのうち市場の社長が岩田屋のバイヤーに引き合わせてくれて、岩田屋に出荷するようになりました。
岩田屋での実績で自信を持ち、全てのぶどうを直売所で売るようにして現在に至ります。

このように段階を踏むことが重要な気がします。

とにかくその第一歩を踏み出さないと何も始まらない。【この道をゆけばどうなるものか~デス(分かる方だけ分かってください)】

がんばれ農業!