DRUMOHRを日本のマーケットで一躍ニットのトップブランドに押し上げた立役者と言ってもいいモデルが、メリノウールのショールカラーのカーディガンです。

DRUMOHRといえばショールカラーのカーディと言われるほどでの代表作です。

イタリア語ではショールカラーのことをCollo Sciale(コッロシャーレ)って言います。

自分のアーカイブから。5ゲージPunto canestro(プントカネストロ)と呼ばれる編み柄のショールカラーカーディガン

 

新生DRUMOHRになった当初は、12ゲージで薄手のスーパ-ジーロンラムウールのクルーネック、Vネックなどベーシックなアイテムしか展開していませんでした。

スーパージーロンラムウールはいわゆるラムウールの一種で、その中でも非常に品質の高い毛を紡績して糸にしています。

この糸は今でも定番となっているアランとかケーブルで使用しています。

マーケットでのメリノウールの需要に対応してモデルのバリエーションを増やしていく中で誕生したのがショールカラーカーディガンでした。

2010年代は今のメインの5ゲージが薄く感じるぐらいの、3ゲージの厚手の編みが主流でした。

気候、トレンドとともにゲージ数もより薄手に変化しています。

メリノウールは羊のメリノ種の羊毛で、つるっとしてツヤがあるのが特徴です。

 

1990年代中盤に一度流行が来ましたが、メリノウールのようにシャープなイメージではなく、もっとラギッドなカジュアル向けの感じでした。

その頃は、へちまカラーなんて呼んでましたね。

 

2010年代前半に再び爆発的なショールカラーカーディガンの流行があり、2010年代後半には影をひそめていましたが、2021年秋冬より少し復活の兆しが見えてきました。

ずいぶんお休みしていた感がありますが、コレクションには毎シーズン入っていました。

今シーズンのモデルは畔編みとモデルが特にマッチしています。

DRUMOHR MODERNと同様にフィニッシュに艶出し加工しているので非常に高級感があります。

 

畔編みはイタリア語でCosta Inglese(コスタイングレーゼ)とかPunto Panocchia(プントパノッキア)といいます。

編みはPunto(プント)って言います。

イタリア語の編みの名前を覚えるのは結構楽しいです。

着る以外にもこんな楽しみ方もあります。笑

 

毎週水曜日に更新する予定です。引き続きご覧ください。

 

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