酒樽の質問 いただきました!
”海外で 結婚式を挙げる予定です
その際 酒樽で鏡開きをしたいのですが 可能でしょうか”
要約すると
Q,外国で鏡開きしたい!可能か!
A,可能です!
厳密言うと 結構制限されます!
酒樽の仕様で 輸出制限NGの場合もありますし 輸出先の国によって扱いが変わるのです。
具体的に・・・
輸出樽の 木製品 は国によって輸入禁止若しくは、特別申請が必要となります!
(オーストラリア ニュージーランド 中国 など)
また 酒樽に巻かれている 印菰 が藁(わら)であるともっと難しくなる!
藁の検疫状況
・アメリカ合衆国
藁素材に対して、アメリカ農務省の動植物防疫機関発行の許可書が必要となります!
(許可証に記載されている検査を東京植物防疫所で受けることが可能)
・ヨーロッパ カナダ 韓国
藁素材の輸出は基本的に可能!
(韓国は証明書が必要な場合がある)
・中国 ホンコンマレーシア オーストラリア フィリピン
藁素材は輸入禁止品のため、輸出は不可能!
・インドネシア ベトナム 台湾
藁素材に関して、検査証明書が必要となります!
(梱包した状態で 東京植物検疫所で検査を受けることが可能)
(政府の証明書が必要な場合がある)
その他の事項
空の酒樽を輸送する場合
品質上の漏れや衛生上の適切な取り扱いが期待できないので輸出における販売は避けた方が無難。
但し、空ステンレス容器樽については 衛生上の問題もないので できればステンレス樽対応がいいでしょう。
酒樽の巻く菰は、検疫上問題がない PP菰冠 がいいでしょう!
入管検査が必要な場合があるので 全てPP菰冠での扱いにしている。
現地で ステンレス容器に酒を入れるので 衛生上の問題 や 漏れの心配 はない。
木製品の輸入が難しい場合は、ステンレス桶使用のこも樽が人気
ステンレス桶仕様は、半樽と発泡を組合せた酒樽です。
酒樽は上蓋(鏡)が抜いてあり上部にステンレス桶をはめ込むという型になります。この場合、お酒は入っていません。
ステンレス仕様酒樽の外側には菰が巻かれています!
菰はPP菰(ポリプロピレン)で仕上げています!
この場合・・・
藁菰での輸出は禁止されている国が多いので、海外出荷用の菰巻き酒樽は全てPP菰仕様となっています!
ステンレス仕様酒樽
こも巻きは PP菰で巻いています!
輸出の際には
↓鏡を同梱して出荷します!
お酒は 現地で調達し
ステンレス皿にお酒を入れて、鏡を載せれば 鏡開き仕様となります!
海外で鏡開きする場合
木樽や藁菰となると 手続きや輸出禁止などの設問があり ハードルは高いです。
ステンレス仕様の酒樽なら 設問もなく 殆どの国に輸出でき スムーズに事が運びます!
・・・乾杯!
参考:
日本酒輸出量が多い国
1、アメリカ
2、中国
3、韓国
4、台湾
5、香港
6、シンガポール
7、カナダ
8、タイ
9、ドイツ
10、 オーストラリア
11、 イタリア
12、 英国
13、 ベトナム
14、 フランス
15、 ブラジル
16、 オランダ
17、 マレーシア
18、 スペイン
19、 スイス
20、 イスラエル
21、 その他
談:
ステンレス樽 元をたどれば・・・
パーティ会場にて氷水を入れて 壜などを冷やすデイスプレイ用のワインクーラーとして活用されていました。
それが、清酒の鏡開き にも使えるということで 酒蔵で流用するようになりました。
ステンレス樽仕様を送る際「鏡」を同梱して輸出しています!