『中学受験の時、家庭が崩壊しそうになった』

というお話をよく耳にします。


ただ、実際には

『すでに壊れていた家族関係に

中学受験の時に気がついた』

というだけだと思っています。


子供のことをよく見ていなかった

子供と真剣に向き合っていなかった

ことに気が付かれただけだと思います。


表向きは仲良し家族

本当はただの同居人

そんなご家庭の子が2月3日くらいまで

落ち続けてしまうことが稀にあります。


そんな時、ご両親は

『落ち続けて泣いている子供を

これ以上見ていられない』


『ここまで落ち続けるなら、

中学受験なんてしなければよかった』


『もうどこでもいいから合格させてあげたい』


このようにおっしゃることが多いです。


こうなってしまったのは、

子供の責任ではありません


ご両親が子供の状況を

しっかりと見定めなかったために

起きてしまったことです。


『チャレンジするのは

良いことなのでいいのですが、

滑り止め校や実力適正校も

受けさせた方がいいです』


『そのレベルには

魅力的な学校がないんですよね、、、。

どうせ行かないなら、

受けけてもしょうがないんじゃないですか?』


『ここよりも下には絶対にいかないんですね?

全落ちしたら公立でよろしいんですね?

受験は何が起こるかわかりませんし、

まだ小6の未熟な子が受けるので、

メンタルがやられると

雪崩のように落ち続けることもありますよ。』


『子供に頑張ってもらうので大丈夫です!』


『でしたら、

一月に埼玉か千葉で合格しておきませんか?』


『通うのが大変ですし、

魅力的な学校がないんですよね』


『……………………』


こういったやり取りをするご家庭は、

全落ちする危険性をはらんでいます。

(もちろん全落ちしないように手を打つので、全落ちした子はいません)


このようなご家庭は

ご夫婦の中で主導権を握っている方

子供の勉強をほとんど教えていないため、

子供に本当の実力がないことに

気がついていないことが多いです。


ただ式を丸暗記して解いているだけで、

全く同じ問題にしか対応できないことに

気がついていません。


そのため、

現実離れした志望校をばかり選んでしまい

大惨事になる傾向があります。


その子にとって良い学校というのは

みんなが良いとい学校ではなく、

カリキュラムや校舎が素晴らしい学校

でもありません。


その子が伸び伸びと成長できる学校

だと思います。


中学受験は

『終わり』ではなく

『スタート』です。


背伸びをし過ぎて入学すると、

入学直後から地獄が始まります。


授業を聞いてもチンプンカンプン、

理解するために毎日塾に行って、

それでもわからず毎日家庭教師をつけて、

学校の授業をもう一度家庭教師にやってもらう。


劣等感に苛まされる毎日になってしまいます。


こうならないようにするためにも、

志望校はしっかりと選んであげてください。


家庭教師や塾の先生は、

どのくらいのレベルの子が、

どの学校で生き生きと生活しているか

を知っています。

それを参考に考えるのも良いと思います。


ご不安なこと、気になることがあれば、

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