この時期になると思い出す子がいます。


ご両親が離婚されて、

母親と一緒におじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしていた子です。


お母さんは働かず、

おじいちゃんが全て面倒を見ていました。


おじいちゃんからのご依頼で

教えることになったのですが、

お母さんから苦情が来ました。


『息子が勉強しようとしません‼️

先生、指導の仕方がおかしいんじゃないですか⁉️

なんで自分から勉強しないんですか⁉️』


そりゃあ、しませんよ、、、


息子が宿題やっているのに、

隣でスマホをずっといじっていたら、、、


息子が寝ている隣で、

朝までスマホでゲームしまくっていたら、、、


とは言えないので、


『すみません!指導の仕方を変えてみます!

息子さんといろいろと話してみますね。』


そして、

息子と話をして不満を吐き出させると、

出るわ出るわ、、、


ただ、

こういうやり取りで徐々に信頼関係も出来上がってきて、授業中はよく勉強してくれるようになりました。


今考えれば、

小6の4月まで受験勉強どころか、

小学校の勉強もまともにやっていなかった子が、本当によく頑張っていたと思います。


ある日、授業のためにご自宅にお伺いすると、お母さんとおばあちゃんと弟が家の前で何やらもめています。


何かあったな、、、、


『先生!息子が家出しました!』


(えー‼️何で⁉️)


それからしばらく捜索していると、

何となく視線を感じ上を見ると、、、


大豪邸の屋根の上で

体育座りをしていました、、、。


それから説得するために私も屋根に登り、


『どうした?何があった?』


『お母さんに遠足のお弁当を頼んだらキレられました。』


『何でキレたの?』


『朝までスマホでゲームしてないで、弁当くらい作れよ!と言ってしまいました。』


『なるほど、、、

なんで屋根に登ったんだ?』


『あいつ、包丁投げてきたんですよ‼️』


『そりゃあ逃げるよな、、、』


こんな状況で勉強する子はいませんよ、、、


環境って大事だな、、、

と改めて痛感した出来事でした、、、。


紆余曲折しながも大学まで行ってくれて、

本当に嬉しかったです。


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