『うちの子はそろばんが得意なので、中学受験の算数が得意です。ただ、6年生の初めから模試の点数が下がり始めました。
どうしたらいいでしょうか?』
というご相談を受けました。
初めて教えた時から何か違和感を感じ、
数回教えているうちに、
『この子は算数は得意じゃないな』
という結論に達しました。
6年生の始めから問題が複雑になってきて、それとともに点数が下がっただけでした。
確かに、
計算問題や典型問題は解くのも異常に速く間違えない。この能力は凄い!
しかし、
ちょっと整理して考えればわかる問題も解けない、間違える。
また、
理科や社会の知識問題は強いが、
理科の計算問題や社会の記述問題に弱い。
特に弱いのが、
国語の説明文の論旨を読み取って、
それに沿った自分の経験を踏まえて書く問題でした。
作者の言いたいことには線を引けるが、
内容を正確に読み取れない、
読み取れないので自分の経験ともリンクしない、
という状況でした。
そこで、
この子の弱点を補強しようと授業を始めました。合格後に成長しやすいようにするという意味合いもあります。
子供からすると弱点がバレてしまい、今まで逃げてきたところをやらされ、プライドも傷つきテンションが下がりまくりで悪態をつく。
フリーズして何もやらなくなる。
その姿を見て、親がキレる。
子供が反抗する。
他のことが進まなくなる。
現状の偏差値も高いので、そんなことやる必要があるのか?と疑問を持ち始める。
結局子供のぐずり勝ち。
ただ、合格させないといけないので、今まで得点できているところの反復練習をして、ミスを極限まで減らす。
また、ありとあらゆるパターンの問題を解かせて、暗記させてしまう。整理して悩まなくても解けるようにする。
この対策の結果、受験した学校は全て合格しました。
進学した学校は新御三家。
地頭の良い子達が集まります。
暗記だけでは勝てなくなります。
今頃大変な思いをしているのではないかな、、、、と、最近心配しています。
入学後の子供の成長のためにも指導してあげたいのですが、ご両親との意思の疎通は本当に難しいですね、、、
言い過ぎてもダメ
言わなすぎてもダメ
踏み込み過ぎてもダメ
踏み込み過ぎなくてもダメ
さじ加減が本当に難しいです、、、
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