私は間違えた問題には×をつけるようにしています。
それは、
初めからできた問題は、おそらくその後も間違えないから、
×をつけた問題を繰り返す方が、時間が節約できるから、
間違えるたびに×をつければ、苦手な問題が浮き彫りにぬりはっきりするから、
などが理由です。
ただ、何度言っても×をつけない子がいます。
×をつけるべき理由を説明しても、まったく聞く耳を持たず・・・
この子たちはある共通点があります。
それは、
凄くプライドが高いことです。
平たく言ってしまえば、
「かっこつけ」です。
こういった子たちは、自分が間違えている姿を人に見られたくないため、
塾の宿題をやるときに、わからないとすぐに答えを写してしまいます。
答えがない場合には、おなかが痛いと休んでしまいます。
家庭教師の宿題も、なんやかんやと言い訳をつけて、
「できなかった」ではなく、
「やらなかった」と主張します。
「じゃあ、しょうがないね。いま一緒にやってみようか?」
というと、
追い詰められてきて、逃げ道がなくなると・・・・
逆ギレします。
または、完全黙秘に入ります。固まります。
その他、トイレ、必死に話題を変える、腹痛、泣く、被害者意識丸出しでふてくされる、などなどです。
追い詰めていくのはかわいそうだとは思いますが、
やはりこの癖を治さないと、効率良く勉強できません。
「僕の前では間違えていいんだよ」
「できないから教えに来ているんだよ」
「自分の間違いから逃げずに立ち向かう方が、ずっとかっこいいよ」
と励ましながら納得してもらいます。
この作業には信頼関係も必要なので、それなりに時間がかかります。
こういった症状があるお子さんの場合には、
多少の時間的余裕を見て、授業の成果を判断した方がいいですね。
あまり成果を焦りますと、
先生の方も無理やり矯正しなければならなくなるので、
子供の方が潰れてしまう危険があります。
こういった症状になったのは、
ご家庭・塾の中で完全に追い詰められずに逃げ切れてきたからです。
そうしますと、追い詰められたり、矯正されることに免疫がありません。
その結果、潰れてしまいます。
家庭教師としても早く成果を出したいのですが、
ここは焦らずにじっくりと行きたいところですね。
ご家庭との意思疎通がとても大事になってきます。
皆さん、がんばってくださいね!!
プロ家庭教師 坂田幸司教育研究所