こんばんは。大変ご無沙汰しております。
これだけ更新をすっぽかしても、今日だけは…となるのが広島人の性。
原爆投下から、今日で78年。
被爆された方も、もうご存命の方が少なくなっていらっしゃいます。
そんな中でも、懸命に被爆体験を伝承してくださる皆様には、頭が上がりません。
私も出来ることを、今の環境下で行なっていきます。そんな中で一つ、力を入れていることが。
それは、「偏見の恐ろしさ」を伝えること。
このブログでも投稿したかもしれませんが、
「原爆ドームの周りって、今でも防護服着て作業してるの」
…って、真面目な顔して聞かれるんです。
(そんな状況なら、そもそも観光地にはならないんですがね…)
それを、「けしからん」などと一蹴したり、知識不足だなどと馬鹿にしたりすることが、結局は偏見や対立に繋がるのです。
だからこそ、そういう時は科学的に、かつ分かりやすく説明しているのです。
当たり前に思われるかもしれませんが、意外と難しいのです。
放射線というのは、目に見えないもの。目に見えないくせに、一歩間違えると身体を蝕んでいく、恐ろしいヤツ。
だからこそ、人間は恐怖を抱き、晒された者、物、土地に対して「偏見」を抱くのです。
そんな「偏見」に真っ向から向き合い、解消に取り組むことも、我々の使命かと思います。
話は変わりますが、爆心地から半径2km以内にある被爆建物のうち6件が、国の史跡に登録されるらしいです。国の史跡に登録されると、その文化財を守るために国から補助金を出せるようになります。
私もこの3月まで、半径5km圏内にある数件について調査していましたが、どの所有者の皆様も、広島市の動きの遅さに辟易していらっしゃいました。
個人的には、半径2kmと言わず、「被爆建物」に登録している建物全てをいち早くフォローしていただきたいものですが、動き出したことについては評価したいと思います。
こんな感じでダラダラ書いてしまいましたが、被爆された方の苦痛を、末永く、確実に伝えていくために、自身ができることは何か。今一度、見直してみたいと思います。
最後になりましたが、原爆投下により亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に、一早い世界平和の到来を祈念致します。