どうしても
どうしても
言えなかった事
声をあげて言えなかったこと

心を空にして
みつめてみつめて
やっと出てきたことば

タスケテ
たすけて
助けて!

心の奥
お腹の深い深い所から
こみあげてきた一言

声にならない想いが
体の中ではじけて
私は泣いた
子供のように
赤ちゃんのように
体を丸めて泣いた
ただ
ただ
泣いた

そっと頭をなでて欲しい
優しく抱いて欲しい
小さく小さく丸まって
わたしは震えていた

そっと
優しい手が
私を包んだ

ほかにも泣いている人がいる
助けを求めている人がいる

望んだのは自分なのに
大丈夫という自分がいる

温かい手は
ずっとずっといてくれた

本当に望んだものが手に入ったのに
戸惑う自分がいた
それでも
温かい手はずっと側に居てくれた