岡崎さくら回廊十石舟めぐり

 

南禅寺舟溜りから夷川ダムまで、

往復約3㎞を約25分で運航。

 

3月20日~4月14日までの期間限定

なので乗船券は入手困難の人気。

 

琵琶湖疎水両岸の桜に歓声を上げながら

往復の舟が交差する。

 

疎水沿い北側に Tessai の案内看板。

奔放な筆使いによる独自の作品を遺した

富岡鉄斎(1836~1924)。

たまたま没後100年企画展開催中。

京都国立近代美術館で4月2日~5月26日まで。

 

創業500余年、虎屋の「虎屋饅頭」額を揮毫。

虎屋京都店の近所に鉄斎の居宅があった。

どちらも知ってる。恥ずかしながら鉄斎の作品

をじっくり鑑賞したことがない。

いい機会だから覗いてみることにした。

 

京都国立近代美術館1階の疎水側に「Cafe de 505」

ここのテラス席なら桜を眺めながら寛げる。

鑑賞後に寄ってみますか。

 

富岡鉄斎は江戸時代末期に京都の商家で生まれた。

儒学や仏教などに根ざした絵画を数多く残した

近代を代表する文人画家として知られる。

89歳で亡くなるまでの生涯で遺した作品約250点が

展示されています。

 

「富士山図」は、想像で描いた富士山と、

実際に自身が登ったあとに描いた富士山

の2枚で構成された代表作。

想像では優美だった富士山が、登山後は実感を

交えゴツゴツと迫力ある山肌に描かれています。

 

国の重要文化財に指定されている絵画は奈良時代に

唐へ渡った阿倍仲麻呂が、月を見ながら故郷に思い

をはせるシーンとのこと。水墨画の上に植物の緑や

建物の朱色が鮮やか。

 

鉄斎が実際に愛用していたお茶の道具や机なども

多数展示され、当時をしのぶことができる。

 

京都では27年ぶりの展覧会とのこと。

文人画家の面目躍如、圧倒される。

ゆうに2時間ほど滞在したことに。

 

4階ロビーからの眺望が素晴らしい。

京都市京セラ美術館と東山を望む。

平安神宮の応仁門から約300m南に位置する

この大鳥居は、高さ24m、幅18m。

迫力満点の絶景に唸る。

 

2階建てオープントップ観光バスは、

京都の定番名所を巡り車窓から眺める。

この季節は桜満喫ドライブツアー。

この大鳥居を潜る瞬間がツアーのハイライトです。

大鳥居を見上げ、琵琶湖疎水の桜を眺める。

 

ところでCafe de 505。

長い行列で諦めました。

505ってなんですかね。

気になります。

 

夕刻に電話して尋ねる。

「ご縁とご縁を繋ぐ意味合いで505

(ゴエントゴエン)なんです」

親切丁寧に教えてくれた。

なるほどね。納得です。

 

Cafe de 505

国立美術館のテナントなのでリーゾナブル。

時に企画展に合わせたメニューも。

府立図書館の隣なのでまた訪ねます。

 

桜もいいけど鉄斎も。

貴重な一日になりました。