老舗旅館御三家を巡る元旦恒例の散歩

 

初詣をすませた元旦16時過ぎ。

突然、地震がきた。

すぐにテレビをつけNHKを見る。

北陸・能登半島で震度7の地震とのこと。

女性アナウンサーが叫ぶ。

「今すぐ逃げること!」

津波警報が発令され更に尋常ではない。

「テレビを見てないで急いで逃げて下さい!」

地震による津波と火事の映像が続く。

道路は陥没、建物倒壊、壊滅的状況と伝える。

元旦の寿ぎの日になんという惨いことを。

正月で帰省中の家族が犠牲になったという。

信じられない光景に言葉もない。

心よりお悔やみを申し上げます。

 

輪島市、珠洲市、七尾市などの病院や

高齢者福祉施設の様子が気になる。

透析の水が心配です。

ガソリンや灯油不足の早期解消を願う。

交通遮断、寸断された孤立地区のことも。

避難所でのトイレ、水、食料も気掛かり。

長引くと精神的、身体的に極限状態になる。

寒くてプライバシーのない空間で熟睡できるわけがない。

 

安否不明の皆さんの早期発見を祈っています。

自衛隊、消防、警察の皆さんが懸命に作業をしている

最中にも余震が続いています。

雨に打たれ寒さに耐えてのご労苦に頭が下ります。

 

元旦にアップする記事が遅れました。

明けましておめでとうございます。

それは被災された方に不謹慎と控えていました。

 

比叡山と鴨川。

 

初詣。先ずは寺町の革堂行願寺さんへ。

 

すぐ北側隣の下御霊神社に参拝。

 

京の老舗旅館御三家を巡る元旦恒例の散歩コース。

 

伝統職人が壁一面に施した「名栗(なぐり)」の技術。

俵屋は文化庁の登録有形文化財です。

 

伊藤博文や犬養毅など、幕末を動かした政治家たちも投宿。

江戸時代から明治にかけ、公家や大名の常宿とされてきた。

 

下鴨神社境内にある比良木神社。邪気を祓う柊の木

が自生する神社に先祖は深く帰依し「柊家」と命名。

 

幕末の志士、明治時代からの皇族、文人墨客、

ノーベル賞作家川端康成の常宿として知られる。

 

右から読む看板の下、しめ縄飾りが施してある。

 

炭屋さんは刀の鍔や襖の引手とかを商う鋳物屋でした。

3代前の堀部鍈之介が、お茶やお花そして謡曲を趣味と

していた。趣味の多かった鍈之介がお茶や焼き物、謡曲

で知り合った友人を招いてお茶会を開いたり、遠方の友人

を泊めたりするようになったことから宿屋に。

先代、先々代ともに趣味人、裏千家の老分を務める。

全国的にお茶の宿ということで知られる存在に。

 

大きな幔幕(まんまく)が張られています。

 

ついでに3つのホテルのこと。

 

河原町通り姉小路上る。

仮称「京都三条河原町P」竹中工務店。

果たしてどういうプロジェクトなのか。

気になっていました。

 

ふと見上げると、最上階に「Hilton」の表示。

 

東京建物とヒルトンは「ヒルトン京都」

を本年2024年に開業予定です。

約40㎡ のスタンダードを中心とした全313室の客室。

内装デザインは橋本夕紀夫デザインスタジオが担当。

「ORIMONO」をテーマとした様々な糸で紡ぐ織物を

イメージした空間を実現する。

 

ヒルトンの旗艦店(フラッグシップ)ブランドである

「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」としては京都初進出。

 

河原町通りの対面から撮る。

アメリカに本拠を置き、ワールドワイドに展開する

ヒルトン。1919年に誕生したヒルトン・ホテルズ

&リゾートは、全世界113カ国に17ブランド、5700施設を展開する。

日本ではヒルトン、コンラッド、ダブルツリーbyヒルトン

といったブランドを展開、外資系ホテルの先駆け。

世界中に70軒以上のラグジュアリーホテルを擁する。

 

 

リッツ カールトン京都。

二条大橋西詰めから見たリッツカールトン京都の全景。

高さ制限15m(鴨川側は12m)という京都市の厳しい

規制の中、平均面積50㎡の広い客室を計134室収めた。

全室の内、約半数が鴨川を向いています。

 

セザール・リッツは、1850年、スイス生まれ。

ヨーロッパの数多くの有名ホテルでホテルマンとして

勤務。ゲストのニーズを細かくキャッチ、世界の富豪

や王族たちを贔屓客に。

1898年、パリでホテル リッツを開業。

続いてロンドンでカールトンホテルを。

 

正月飾りで最も重要とされてきたのが門松。

この門松を目印に年神様がおいでになる。

 

門松は、松竹梅で出来ていますが、それぞれに意味がある。

松は、一年中枯れることがなく神様が宿るとされている。

竹は、すくすく育つ成長力豊かな植物なので生命の象徴と崇める。

梅は、新春に咲くので一年の始まりに相応しい。

 

ホテルオークラ京都の門松。

 

創業135年。ロビーフロアーに、迎春の花。

 

鴨川右岸の堤防を歩く。遥か向こうに北山連峰。

 

気象庁は、6日、気象庁記録を発表しました。

この度の、能登半島地震のことです。

「震度1以上を、6日午後4時までの5日間に1063回記録した」

「能登半島での地震活動が活発化した2020年12月から

2023年12月までは506回」。「この3年間の2倍を超えた」。

 

この5日間に能登半島では1063回の余震があったなんて。

驚いています。

京都新聞の社会面21P、10行程の小さな記事です。

 

避難所生活で敏感な神経の子どもは地震の度に泣きます。

周囲の人に迷惑かけるからと母親があやす姿が目に浮かびます。

ご心労お見舞い申し上げます。

 

小さな地球儀を眺める。

極東にある細長い島国です。

日本は紛れもなく地震台風列島です。

とても他人事ではない。

何時、何処で地震があるか分かりません。

 

絶望のさなか希望を見つけるのは容易でない。

それでも、伝えたいです。

冬が過ぎたら必ず暖かい春がやってきます。

共に前を向いて頑張りましょう。

 

重ねて申し上げます。

元日に起こりました能登半島地震において

犠牲になられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。

被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。