お花もいいけど、お餅もね

 

今日は診察の日。

8時には病院に入らないといけない。

今朝はMKタクシーが予約出来なかった。

「7時20分から10時までは詰まっています」
昨夜、2回電話したが、同じ返事。
一番古い会員で、会員番号は若い二桁。
会員になっていても車の台数に限度がある。
ムリなものはムリ。
南タクシーと桂タクシーが合併してMKタクシーになった。
その当時から指名している。
 
仕方ない。
杖をついて、歩いて通りまで出た。
信号を渡ったら、すぐにヤサカタクシーが捕まった。
なんや、空車はあるやないの。
今日は何かの行事があってタクシーは捕まらないかと心配した。
 
9時ジャスト、朝一番の診察が待ち時間が無くていい。
気骨のある医師の担当。
テキパキ処置、注射をしてもらったらウソみたいにスッキリ。
この日を待って診てもらった甲斐がある。
 
こんなことを言ったら不遜ですがね。
それを承知で敢えて言うと。
車も時計も下手な修理屋に持ち込んでもすぐにまた故障する。
まして生身の人間をや。
 
薬はこれ以上は無駄とはっきり言われる。
それは有難い。
いつもは混雑する会計もスイスイ。
薬が出ないから、薬局に行かなくて済む。
午前中に終わることは滅多にない。
やたら時間が余った。
 
出町柳の気になっている木の具合でも見て帰りますか。
そうしましょう、ということで、
鯖街道口の、足の半分を切り裂かれた木と再会。
 
暫しこの木と会話をする。
下肢の痺れとの闘い。
いつ何時、下肢の切断を宣告されるか怯えている。
癌患者修業中。
お互い、頑張りましょう。

 

橋の傍の花屋さん(種屋さん)を覗くことに。

 

店の車が帰ってきた。

 

「今、植えられたら丁度いいですよ」

 

アスパラガス

 

ハーブ

 

桃太郎

 

茄子

 

キュウリ

 

山あじさい

 

赤肉小玉スイカ

 

伏見唐辛子、ししとう

 

賀茂ナス

 

桃太郎ゴールド

 

花屋さん(種屋さん)に来ている人の表情が皆んな穏やか。

ほっこりしていい時間を過ごす。

 

河原町通りに戻り、タクシーを捕まえて帰ることに。

 

ふと見ると、出町ふたばさんの行列の人がこの時間は少ない。

これは、まことに有難い。

 

行列の最後尾に並ぶことにした。

 

柏餅、ちまき。黒豆大福つぶあんは、この時間に既に完売。

 

桜餅、桜だんご、赤飯。

 

久し振り、ちまきも食べたい。

 

柏餅や桜餅など春の定番。

もうじき夏の定番、みな月やくずまんじゅう、みぞれ餅が並ぶ。

名代豆餅の出町ふたばは明治32年(1899年)創業。

初代三次郎は、生まれ育った石川県加賀小松にあった豆餅を京都に根付かせたいと、

赤えんどうを使った大福餅を作った。

 

北海道は美瑛・富良野の選りすぐりの赤えんどうと、

搗きたて餅の中には十勝産小豆を使ったあっさりこしあん。

 

創業当時は、薪を運んでいた大原女の虫養いとして、

大正に入ると京大生や同志社の学生のおやつとして買ってもらっていたそうだ。

 

第1回「全国菓子博覧会」に先駆けて出店した1909年、

「全国製産博覧会」の賞状が掲げてある。


田舎大福と名付けたよもぎ大福と、

京都大納言の粒あんたっぷりの葵最中は人気の定番。

 

本日中に食べて下さい、の言いつけをしっかり守る。

 

今日買ったのは豆餅1個とよもぎ大福2個。

 

花もいいけど、お餅もね。

出町柳編。

 

治療を終えてスッキリ。

あの四転八倒が嘘のよう。

今日はひとまず、佳き日なり。

 

 

下肢の痺れとの闘い。

癌患者修業中。