あの商店街をぶらり車椅子散歩

 

「たまこまーけっと」

あの「けいおん」の監督作品。

その映画の主な舞台となった「うさぎ山商店街」のモデルという。

 

アニメかぁー。

俺にはお呼びでない。

長らく知らんぷりしていた。

 

最近、アニメ映画が相次いで話題になった。

「この世界の片隅で」を見た。

偏見はイカンなぁ、と反省。

 

今日は、天気も、体の具合もいい。

あの商店街を、ぶらり車椅子散歩することに。

 

商店街の入口。

創業明治32年の老舗和菓子屋さんには、連日多くの人が行列をつくる。
店の看板商品は豆餅。

100年を超えて愛され続ける豆大福は滋賀の羽二重もち米の新米のみを使用。
蒸したもち米を2度に分けて丹念につくことで、きめ細やかな生地になるという。

その豆餅を2つ買う。

 

今日は何かの縁日か。

商店街の入口に屋台が出ていた。

 

 

もう片方の屋台は衣料品店の前。

商店街の入口北側。

 

 

うれしいなあ、たのしいなあ、の横断幕。

商品が通路にはみ出してます。

車椅子のおじさんは、それがどうしても気になる。

 


2017年、「立誠シネマプロジェクト」「シネマカレッジ京都」事業

(京都市と共催)を単独で引き継ぎこの映画館が開館。
 

 

映画館には書店や喫茶店もある。

 

 

アニメ映画「たまこまーけっと」の舞台を訪ねる人がこの商店街にやってくる。

「聖地巡礼」に来た人が書く交流ノートが設置してある。

 

 

シャッターが閉まった店に「商店街には物語がある」の貼り紙。

意味深。その通りですね。

 

閉めた店は何の店だったのか。

?マークはそのクイズみたい。

 

 

カウンターを手に、通行人調査をしている。

映画館が2017年開館した。

それで商店街への動員数がどれ位伸びたのか。

かなり期待出来る。

 

 

映画館が出来たなら店も舞台。

それなりの装いをする。

これは、貸衣装と呉服の店。

こないに自転車を横にしなくてもいいんでないかい。

そんな突っ込みを入れたくなる風景。

 

 

車椅子癌患者には、この「店頭展示品はみ出し合戦」は如何にもキツイ。

もし、商品の傷をつけたら買わないといかん。

うれしいなあ、たのしいなあ、なんて言ってる場合ではない。

より慎重に、車椅子を漕ぐ。

 

 

本の仕入れ方法が分かり易い。

寺町通や百万遍辺りの古本屋さんとはちょっと違う雰囲気。

 

「地方発送承ります」

流通革命がこの業界にも。

 

 

大豆、昆布、黒豆の産地が墨字で書いてある。

 

懐かしい。昭和の香りが漂う。

 

 

ご覧の通り。

通路は皆んなのものですから、みたいな。

 

商店街の理事会かなんぞで一定のルールを定めないと。

皆さんの一生懸命が分かるだけに勿体ない。

これは、一緒に来たグループ全員が同じ感想。

資料➀

資料②

 

賑やかな店頭。

イキのいい掛け声。

商店街はこうでないと。

 

「通路に商品、はみ出し展示合戦」は少し残念。

車椅子のお客さんは眼中に無いみたいに写る。

 

 

映画館入口で3月に開催されるという「Wonder Street」の案内をもらった。

色んなイベントで商店街を盛り上げようという試み。

年間を通して相当数行われている模様。

 

商業界の資料に依ると、これから生き残る商店街は品格が問われていると指摘。

環境問題への取り組み、自然エネルギーの活用、バリアフリー対応等々。

如何に真摯に取り組んでいるか、その姿勢をお客さんが注視しているという。

 

この商店街は映画館を誘致、全国から視察団がやって来る潜在能力がある。

歴史的にも、立地的にも、繁盛商店街のモデルになれる可能性大。

今後の取り組みに期待しています。

 

車椅子で歩いた癌患者は決まって足がむくむ。

下肢の痺れが相変わらず酷い。

処方された薬で痺れを鎮め、眠剤で無理矢理寝むらせる。