食べて幸せ、読んで納得。メッセージ付き缶詰。

 

 

ありがたい。

 

取締役相談役からふくやさんの逸品、特製明太子を送ってもらった。

 

 

癌患者で、車椅子生活のことはご存知ない。

 

こうして気にかけてもらって毎年、届けていただく。

 

感謝しかない。

 

 

ご子息の武浩さんが社長に就任されて以来、新たな試みがそこかしこに見える。

 

缶ラベルのQRコード。

 

明太子と一緒に、もれなく、創業者のエピソード読本が付いてくるという優れもの。

 

 

 

たらこのイラストが、ドーンと大きく載っている「めんたいぴりり缶」

 

 

 

 

博多明太子を生んだ川原俊夫・千鶴子夫妻の物語がついに映画化。

 

映画「めんたいぴりり」。1月11日、福岡県で先行公開。

 

 

全国の劇場での公開は概ね1月18日(金)からみたい。

 

映画「めんたいぴりり」のHPで確認したら、京都の2つの劇場も18日からでした。

 

 

後で調べて、映画「めんたいぴりり」のHPのURLを載せておきますね。

 

 

 

ふくや創業者・川原俊夫さんの知られざるエピソードが満載。

 

特設ページへは缶ラベルのQRコードから。

 

 

これが、明太子をつくった男、川原俊夫さんの「ぴりり語録」

 

 

これは「めんたいぴりり缶」の包装の表紙なんです。

 

じっくり読む。

 

しっかり、味わって読む。

 

 

この際、缶を開けてる場合ではない。

 

こんな痛快、爽快、愉快な男はそうそう居ませんぜ。

 

 

こんな読み応えのある包装紙、滅多にありません。

 

ふくやさんの現川原健取締役相談役、川原正孝取締役会長の父上の語録です。

 

 

さぞかし厳しかったのではと思う、と同時に、幸せな兄弟だと思いますね。

 

こんな痛快な親父、そうそう、滅多にいませんもの。

 

 

私が月刊誌「PHP」で書いた記事があります。

 

そのなかから拾い読み

 

 

川原俊夫さんは1948年、朝鮮半島から引き揚げてきた。

 

中洲の市場のなかで昆布などの乾物や缶詰を扱う食料品店「ふくや」を開店。

 

 

釜山で食べた辛子のかかった、たらこの味が忘れられず、あのたらこをもう一度食べたい、

 

その執念が「ふくや味の明太子」を生んだ。

 

 

当初、中洲市場の片隅で売り出した明太子に目を向ける人は少なく、売れないから捨てる毎日が続いた。

 

しかし、美味しいものは必ず売れる。川原俊夫さんの執念は揺るがなかった。

 

辛いだけでなく、味わい深い辛子明太子が完成するまで、実に10年の歳月が流れた。

 

 

1960年代、転勤や出張で福岡に来たサラリーマンが大阪や東京にお土産に持ち帰り、評判になる。

 

1976年、新幹線が博多に乗り入れてから、急成長を果たす。

 

 

まさに、飛ぶ鳥を落とす勢い。

 

新幹線の荷物棚には、ふくやさんの袋がいっぱい並んでいた。

 

私は、間違われないように、袋に自分の名前のイニシャルを書いた。

 

 

「折角、苦労して完成させた辛子明太子。製造法の特許をとった方がよか」

 

俊夫さんに、そう進言する人がいた。

 

 

俊夫さんは豪快な男。

 

一切、無頓着。

 

商標登録も、製造法特許も取得しなかった。

 

 

作りたいという人には惜しみなく、製法、保管方法など全て教えた。

 

「博多全体が盛り上がればよか」

 

泰然自若、実にあっさりしたものだ。

 

 

その後、両親の後を継いだ兄弟2人が矢継ぎ早に近代化の手を打った。

 

1985年、受注センターを開設、顧客管理システムを作る。

 

1994年、現代技術を駆使した新工場、ふくやフーズファクトリーを完成させた。

 

 

これが、まさに英断でしたね。

 

グズグズしていたら同業者に追い着き、追い越されてしまう。

 

その危機感からです。

 

 

博多の食と文化の博物館ハクハク」も見学させてもらいました。

 

「ここは福岡市の建てた公共の施設ですか?」

 

そう思ってしまうほど、郷土愛溢れる博多の食と文化の博物館でした。

 

 

次々、新工場を完成させるわけですが、打つ手が実に的確。

 

普通の会社は、役員会など、それ相応な根回しと時間を要する。

 

 

ふくやさんは、株式上場を勧める話を頑なに拒んできた。

 

常にお客様第一主義を貫ける。

 

 

ふくやさんの基本方針は「網の目コミュニケーション」。

 

人が集まるところ、必ずふくやの社員がいる。

 

 

送っていただく封筒の裏面のこのスローガンが嬉しい。

 

 

あなたの街のふくやです。

 

あなたの、お世話になっているところの行事には積極的に参加しなさい。

 

その参加費や活動費は、会社で補助金を出します。

 

 

例えば、父兄会、自治会、消防団、同窓会など。

 

自ら進んで、世話役を引き受けなさい。

 

 

人と会いなさい。

 

進んで、地域に奉仕しなさい。

 

それがふくやの宣伝広告費。

 

博多どんたくや祇園山笠はふくやの社内行事に組み込まれています。

 

 

ふくやさんは広告宣伝費を使わない。

 

そして、ふくやさんは一切、値引きをしない。

 

「広告宣伝費を使うと、価格に上乗せすることになります」

 

「値引きをすることで結果、お客様に不公平、不平等になりますから」

 

 

俊夫さんの奥様、千鶴子さんは社員教育、特に躾に厳しい人だったと聞いています。

 

「『嫁にもらうならふくやの社員を』。そう言ってもらえる会社にしたか~」

 

人情味溢れる千鶴子夫人が俊夫さんを支えたからこそ味の明太子が生まれた。

 

それは、想像に難くない。

 

 

ふくやさんには「網の目コミュニケーション室」がある。

 

社内、社外を問わず、コミュニケーションを密にする役目。

 

情報発信基地としての重要な役割を担う。

 

 

そんな名前、本当ですか?と、今さら、聞いてくる人がいる。

 

あなた、相当、遅れてますよ。

 

ならば、実際をお見せするしかない。

 

 

 

こういった名前を付ける時は少なからず社内で抵抗があり、ちょっとした気恥ずかしさが伴うものだ。

 

ふくやを継いだ兄弟はそういった些末なことは全く関知しない。

 

 

簡単なことのようですが、なかなか出来ないことです。

 

私は、この一徹な気概に、一人、快哉を叫ぶ。

 

 

ふくやさんのファンは、「明太子はふくやさんでしか買わない」と言い切る。

 

これこそ、網の目コミュニケーションの果実。

 

地道な努力の成果です。

 

そう簡単に固定客が出来るものではない。

 

だからこそ、価値がある。

 

 

現在、辛子明太子製造業者が福岡県内に約80社あるそうです。

 

 

「名前の前に元祖と付けたらどうでしょうか」

 

恐る恐る兄弟が、俊夫さんにお伺いをたてたことがあるらしい。

 

 

「元祖をつければ味が良くなるとか。そげんなことを考えるよりもっと美味いものをつくることを考えろ」

 

一喝されたという。

 

 

そんな痛快な話が満載。

 

ぴりり語録に圧倒され、こっそりエピソード読本に仰天。実に愉快でした。

 

 

「めんたいぴりり缶」は単なる缶ではない。感動の感が詰まっている缶だった。

 

参った、マイッタ!

 

 

昨年も、取締役相談役から「年末状」をいただきました。

 

ありがとうございます。

 

 

はっきり言って、年賀状は嘘をついていますからね。

 

旧年中は色々とお世話になりました、と旧年中に書いています。

 

郵便局も、「正月に確実にお届けする為、12月25日までに投函願います」と急かす。

 

 

世間の五月蠅いことには一切関知せず、相談役はいつも年末状。

 

今年も無事過ごせました、と今年の出来事を報告。

 

今年も大変お世話になり、心より感謝申し上げます、と締める。

 

新年の幕開けは私の父をモデルにした映画「めんたいぴりり」をご覧下さい、とある。

 

 

これは皆さんに是非とも観てもらわないと。

 

慌てて、このメルマガで紹介させていただくことにしました。

 

 

相談役からの年末状はもう30年になりますよね。

 

一旦決めたら、頑固一徹、あくまで貫き通す。

 

普通の人はなかなか出来ませんよ。

 

私がその見本です。

 

 

宝満山、2000回登頂!もさり気ない。

 

あたかも、「近所の公園をちょっと散歩してきました」の如くやってのける。

 

 

無邪気で、律儀で、頑固で、しかも、お人好しとくれば。

 

相談役、バリバリ、俊夫さんの血を引いてますよ。

 

 

年末状は皆さん、見たことがないと思います。

 

自慢させて下さい。

 

チラッとご紹介します。

 

 

 

こんな形で赤地に白抜き、よく目立つようにしないと、年末に配達してくれない。

 

当初は、年賀状と一緒に来てましたからね。

 

 

年賀状は、一度にドサッと来る。

 

こんな効率のいい宅配、言っちゃあ悪いけど、郵便局のボロ儲けですよね。

 

 

今年の年賀状の発行枚数は14億3千万枚、と今朝の新聞に載ってました。

 

年賀状は、ネット社会になって激減するだろう、そう言う論客も。

 

何のなんの。郵便局の奮闘の成果か、それとも慣習は一気に廃れないということか。

 

 

束の年賀状の中の一枚より、年末状の方が、はるかにインパクトがある。

 

効率と効果をよく研究されていると感心します。

 

 

実は、相談役。武浩社長が展開する「U f U 」の新中洲ロールですがね。

 

午後5時の開店を待って、友人が買ってきてくれました。

 

 

全長55.5㎝には驚きました。

 

そりゃあ、中洲名物になりますわね。

 

勿論、午後5時開店というのも間違いなく話題になる。

 

そこら辺の展開が見事です。

 

 

かっての部下や友人と一緒に、ワイワイ言いながら、美味しくいただきました。

 

私は、博多名物というより中洲名物の方がレア感があってよかとです。

 

 

ついでに、お歳暮の「ほんの気持ちです」の明太子型水引きの話です

 

満を持して、12月3日午前中着で、親友に送りました。

 

 

「『ほんの気持ちです』を受け取りました。ありがとうございます」

 

ちゃんと、お礼の電話がありました。

 

 

「ちょっと待ちんさい!他に気づくこと、ないがかい?」

 

広島弁と土佐弁を駆使して聞きました。

 

 

全くシャレが通じない、少々のことには動じない強靭な鋼の心を持つ男がいます。

 

 

仕方ない。ならば、教えて進ぜよう。

 

「白いご飯の上に赤い明太子型の水引きが乗ってるやろが」

 

「言われて見れば、確かに」

 

これで、やっと通じました。

 

 

折角の水引きも、ドン引き。

 

良かれと思ってやったことが自己満足でしかないことがある。

 

それです。

 

 

私は、ショックで3日間、寝込みました。

 

 

風邪ですけど。

 

 

ここで、突然ですが、皆さんに大切なお知らせです。

 

 

博多明太子の生みの親の一代記。

 

明太子誕生に奮闘した夫婦の心温まる感動物語。

 

映画「めんたいぴりり」が、ついに公開です。

 

 

全国の劇場で概ね1月18日から上映されます。

 

京都の2つの劇場のHPで確認したらどちらも1月18(金)からでした。

 

私は、車椅子席が中段にある劇場を探して観る予定。

 

 

なぜか、概ね2席、車椅子席は最前列の両側隅に設けてあります。

 

観ずらいったらありゃしない。

 

誰もそんな席を予約しませんね。

 

「当館では、身体障碍者の方に優しい映画館でして、こうして車椅子席も完備しています」

 

そう言う為だけに、仕方なしに設置。

 

それが透けて見える。

 

 

これも、当事者になって初めて、知ったことですがね。

 

そんなこと、全く知らんぷりで生きてきましたから、お恥ずかしい限り。

 

 

それは兎も角。

 

映画「めんたいぴりり」の話に戻ります。

 

 

下記の映画「めんたいぴりり」のHPで上映情報をご確認下さい。

 

http://piriri_movie.official-movie.com/

 

 

皆さん。劇場に足を運んでいただき、是非ご覧下さい。

 

よろしくお願いします。