
基本的に、フレームの修正というのはリスクがつきもので、あまりオススメできませんが、多数のリスクを理解した上で、映像のように修理する事も可能です。
こちらは、アルミ合金フレームのヘッドチューブひび割れを溶接修理したものです。(工場に依頼。フレームはお客様持ち込み品)
1990年代のアルミフレームで、このヘッドチューブひび割れのケースはよく見かけます。
今回はひび割れの原因を、
「フレーム組付け時の切削処理不良」、
つまり、フレーム( 特にチューブ内径 )を専用工具で切削処理せずに、サイズの小さいヘッドチューブに無理やりヘッドパーツを押し込んだ事によるものとみました。
正確な組立をしていれば、たぶん起こらないはずのトラブルに思われます。
ヘッド周りは弱っているとは言え、溶接で補強して、正確に内径処理して組付け直す事で、もう少し使えるかどうか、試してみる価値が出てきそうです。
「ひび割れをそのままに、気をつけて乗る」
などというのは大変危険です。
もしも、フレームやクランクなどにひび割れを見つけたら、直ちに使用を中止して、専門家に見てもらいましょう。基本的には、ひび割れの起こったフレーム等は「製品としての寿命が来たもの」と考えます。
修正フレームの使用にあたっては、他にも、
★ 熱処理で強化されているフレームに、溶接で再度「熱」が加わっている点
(フレーム強度が変わる)
★ 修正箇所以外に新たなひび割れが起こる可能性があるという点
★ フレーム自体の信用性が疑わしい時期に入っている
など、多くのリスクが含まれる事を考慮して、使用しなければなりません。