いよいよ来月、6月1日から自転車の新ルールがスタートするわけですが。



昨年の新ルール発表以降、いくばくかの議論や報道はあったものの…、

やはり十分な啓蒙活動や、道路、標識の整備などが追い付くはずもありませんでした。


来月以降、街中で、郊外で、ご近所や通勤路で、少なからぬ混乱が予測されます。



大変だぁ…と深刻に思われる方もあるとは思いますが・・・



まあ、ここは一つ、「坂道にさしかかったんだ!」とでもお考えいただき、近未来の自転車文化国として進化した後の日本をイメージしつつ、焦らず、じっくり、淡々と、諦めずに、この問題に立ち向かっていこうではありませんか。


先達の、あの大変革、「明治維新」や、戦争の過ちに立ち向かってきた、その勇気と英知のDNAを受け継いでいるはずだと信じて。



前置きが長く(しかも大げさに)なってしまいました。すいません。





さて、今回のルール改正の目玉は、「自転車の車道走行を明確化した事」なのですが、皆様いかがでしょう。

当ブログをお読みの皆様にとって、たぶん、自転車の車道走行は始めから当然の事であり、

(ただしスポーツ車のハイスピード走行についてですが)

既に安全装備のヘルメットや昼間ライト、夜間テールライト等を準備して車道を走ってらっしゃるのではないでしょうか。


つまり、ごく少数とはいえ、まっとうな自転車乗りで現行の道交法を良く理解し、モラル意識の強い方は、安全に気をつけて元々車道(路側帯)を中心に走行しているし、やむを得ずの歩道走行でも、歩行者優先を徹底しておられます。



逆に、ルールをご存じない方、無頓着な自転車乗りの方々は、まあ、歩道向きとも言えるシティ車の発達や低価格化も相まって、歩道を中心に走っていらっしゃいます。

このことは、絶対数の増加と近年のモラル低下によって、歩行者との軋轢を生んでしまったわけですが、

(29年ぶりの道路交通法改訂につながった)

しかし、こうも言えるのです。

「ルール違反の自転車乗りの人々は、歩道という囲いによって守られていた」


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辛い話題に入っていきますが、皆様暗くならないでくださいね。



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あ、そうそう。



23日は誕生日でした。

(両親、おばあちゃん、ご先祖様に感謝感謝です。)

伊太利亜さんでチーズケーキとコーヒーのセットを戴きました。



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さあ、坂を上り始めると致しましょう。





自転車関係の有名人「ヒキタさん」は、法改訂について「パンドラの箱を開けた」と表現されました。その時点では、「警察関係の人たちにとっての厄介な出来事」の意味合いだったのでしょう。

しかし、現実にはその災いと申しますか・・・変革に伴う痛みは自転車に乗る人すべてが背負っていかなければなりません。





実は、中島は今回の法改正については、いずれは必要な事だし、現場では急激に変化させずに少しずつ変革していくなら悪くはないと思っていました。

たとえば、歩道を走っている自転車を積極的に車道に下ろすのではなく、現場的にはほとんどの場面において自転車の車道走行は危険なので、暫定的に歩道走行も認めつつ・・・といったイメージだったのですが、色々シュミレートしてみると、そうもいかないような気がしてきました。






6月以降 こう変わります。。




自転車は、自転車通行可の標識のある歩道は走ることができます。


それ以外の標識の無い歩道は、

(自転車通行可の歩道というのはほんの1部なので、ほとんどの歩道という事になりますが。)

自転車で走ることは出来なくなります。(小学生だけは歩道を走れます)





この事を言い換えるとすると、「自転車は、歩道から締め出される」という事なのです。




この法改訂で最も恩恵を受けるのは歩行者です。

このことに考えが及んだ時、中島は少し力が抜けた気がしました。

6月の法改訂以降にシティ車の人達に「やはり危険なので自転車は歩道を走ったほうがいいです。」

と言うべきかどうかの自信が無くなりました。



改訂案の中には、「車道が危険と思われる場合は、歩道を走ってもいい」とする免責事項がうたってありますが、「自転車は原則車道!」のイメージのほうが強く伝わってしまうのは避けられそうにありません。





  ☆ こんな事態が予測されます。




歩行者が言うわけです。

「おい、ここは標識の無い歩道だ。自転車が走るとは何事か。車道を走れ。」





歩行者とぶつかったとします。すごいけんまくで言われます。

「責任、重いぞ!」





歩行者に止められます。

「君は小学生か?押していきなさい」






車と接触事故を起こしたとします。



ほとんどが歩道上で起こっている車との事故において、これまで自転車側の責任が問われる事は無かったものが、違反走行の場合は賠償責任が発生するかもしれません。








自転車の車道走行を明確化することを望んだのは、歩道をのんびり走っていた人達ではなく、急拡大したスポーツバイクユーザーを中心としたグループで、まあ私達も含まれるわけですが、今回の改訂を喜んでいる人がいるとしたら、自転車の多様性に対する思いやりに欠けていたと言わざるを得ないでしょう。




そして、スポーツ車ユーザーにも試練は訪れます。






長くてすいません。




ここはポイントになります。しっかりお読み下さい。





これまでは、ある意味自転車上級者の聖地として走りやすい空間だった、車道左側の路側帯を含むわずかな空間に、買い物、通学、すべての自転車があふれかえる事になります。


トラブルを予想してみました。



 ☆ 車道を走っていたら、向こうから買い物自転車が対向してくる(右側通行・・・)


 ☆ 狭いので、どちらか譲らないと離合できない。


 ☆ 前をおじいさんが走っていて抜けない。


 ☆ 朝の渋滞。車道左端の自転車の列が車以上に連なっている。


 ☆ 車から嫌がらせを受ける。ヘルメットをちゃんとかぶっていようが。


 ☆ 夜。向こうから無灯火の自転車が突然対向してくる。危険です。


 ☆ 低モラルなマナー違反車が、同じ走行空間を自由気ままに走っている。




まあ、これだけ卑屈に考えておけば、案外とうまい事収まっていくように思えるかもしれませんので。




実力行使といってはなんですが、朝の通勤時間帯辺りで、3車線ある車道のうち1車線くらいをおびただしい自転車の数でガーッと占拠してしまって、走路確保なんちゃって。


まあ、自転車のためだけの走りやすい走行路も無いに等しいままに、法の改訂だけは待ったなしになっちゃったわけでして・・・


自転車の走行数が減る梅雨時にタイミングを合わせたのも、考えがあってのことなのでしょう。

  






サイはもうすぐ投げられます。


そしてこれを坂道だと表現いたしました。


それは、ただストレスに耐えるだけという消極的なものでなく、


我々自身の手でよい方向付けをしていかなければいけないだろうという、試練の坂道ということであります。



明るい自転車の未来を信じて・・・