こんにちは。春ですが暑かったり気温が下がったりで体調管理にも気をつける日々でございます。昨日は休みでしたが畜産の友人からヘルプの依頼を受けて牛糞の処理を手伝いに行ってきました。その数日前に整体しに行く予定だったのですが、それより困っってることが起きて助けてほしいということでした。

 

 聞くと牛舎に積み上がっていた大量の牛糞が大雨のせいで崩れてしまい、下の田んぼに崩れ落ちた状態になって散乱してしまったので、それを積み上げなおす作業が大事だということ。

 

 私は牛糞を畑に捲く作業は昔やった事があるので、その大変さは経験済みでした。牛糞がとてつもなく重くて、臭いもハンパないのです。その辺は覚悟して、晴れた日に東峰村に行きました。現場を見ると田んぼというか畑は土が肥えていて歩きにくく、既に袋に積み上げていた牛糞が数えて100袋近くありました。しかも、雨で全て液状化してしまい、こぼれ散らかっていました。さらに大量のハエが群がって、ウジもたっぷり含んだ凄まじい惨状。見ただけで逃げ出す人も多いでしょう。

 

 ただ、天気が良くてお日様も照らして、鳥の鳴き声も響く山並みの美しい気持ちの良い場所で、土の感触を味わえました。そんな中作業開始。最初は両手で掴んでブルトラまで運んだり引きずったりしてみましたが、それも無理だと分かり、もう抱きかかえる作戦に切り替えました。こうすると効率よく進みましたが、作業用の服が泥と牛糞まみれになりました。幸い袋の半分程度に詰め込んでいたので100メートル近い距離の持ち運びもすいすい進み夕方までには終わる目処がつきました。

 

 だんだん慣れると、いつもの身体の使い方でからだの軸の重心移動でだんだん快適のなってきました。よく外国で女性が頭に重いものを乗せて楽々運んでるのがありますが、コツはああいった感じです。友人の方は肘を痛めてるのもあってか、苦戦して息も絶え絶えで何度も休憩を求めて、私の全く疲れを見せない体力に驚いていました。彼のほうが全然腕力はあって太いんですけどね。それより牛糞まみれがキツかったです。後で思ったのが、雨カッパを用意してくればかなり楽だったろうと思います。

 

 3時間くらいで作業も終わり、清清しい気持ちで星野2もどり、夜はすぐ温泉に入り誰もいなくて、窓に映る自分のシルエット姿をみて、ああ、ここまで来たんだなと実感しました。足が骨盤まで切れ上がって来て、なんか日本人離れしてきていました。

 

 そんな感じで身体開発がまた深くなってきたところです。

 

 次に、今週は星野村で録画していた映画を見てみました。茶道の世界を描いた、「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」という作品です。役者人が実力派揃いで、特に茶道の師匠演じる樹木希林さんが評判になった作品です。

 

 何度も見返してみました、最初ピンとこなかった部分も、ああ、そういうことかと理解が深まりました。見ると茶道というのがこういうものだと深く納得します。以前から、私は「禅の知恵に学ぶ」という番組を見ていましたが、この映画の茶道がその禅の山川宗弦様の言葉と重なるようで、本人が語っているようにすら感じ、学びになりました。

 

そもそも禅と茶道ほぼイコールといっていい世界で、道とつくものはどれも、その一瞬の瞬間瞬間に生きる教えで、中国の道(タオ)の精神、そして古来の日本の心にあります。

これを演じた樹木希林さんも、もはや高僧と言っても存在で、あと俳優でいうと柄本明とかと双璧かと思います。この前ピアニストのフジコ・ヘミングが亡くなりましたが、その追悼番組みていても、これらの方々、境地が通じるものがあります。

 

 日日是好日、ですがこれって、この前映画館で見た「パーフェクトデイズ」これを訳したら殆どそういうことになりませんか。テーマが同じだと言えそうです。私の伯母茶道をやっていて、本格的な茶室を自宅の庭に作り、そのための高価な着物をたくさん揃えていました。最近しりあった方も、茶道の師範にもうじきなる予定ですので、私も体験してみたいと思いました。