こんにちは。春がもう直ぐに迫って梅が咲き始めたようですね。

 

 悟り、というのは無思考という状態を通じて個人意識から集合意識へと入る段階のことを指すものです。そして今という時代がそこに到れる大チャンスの時にあり、それを目的として転生に入って地球に生まれた人々が多数おり、序所に悟りに到ったものたちが増えてきてるということです。

 

 その一方で意識も2極化が進んでいて、意識のパワーに翻弄されるままに生きる人が未だ大多数を占めるという現実があります。悟って何の得があるのですかとでも問われると、ことです。世界は少しずつマシになってきているという裏付けはこの目には見えない意識の集合体にあらわされているわけです。

 

 そんな訳で長くなりましたが、前書きはそのくらいにして、ここから映画の話になります。

 

 先週に知人お方からメールが届いて、この映画がとても良かったし、私に合っているので見てほしいという内容でした。映画は「パーフェクトデイズ」という作品です。私もどこかで見聞きしましたが海外で芸術性が高く評価されてアカデミー賞にノミネートされてるとか。

 

 お話は、初老を迎えつつあるトイレ掃除の仕事をする男の日々の生活を淡々と描くものです。それが何かとても清らかで美しく、その単調な日々でも出会いがあったりドラマがあるのですが、だんだんとその男の内面や過去も明かされて感情移入していきます。

 

 そこにあるのは、いかに生きるか、と思いました。実は社会的な地位の高い裕福な家で生まれ育ちその人生の中で意味を見出せなかった男が、それを捨ててその清掃行の中で自分自身の真の姿を見出して心の平安を得るという話。何だか先ほどの悟りのことと密接に繋がるように思いました。

 

 そう思ってたら、この監督がコメントで主人公は僧侶になぞらえている、と言われてるようで納得しました。話の最後の方で、妹が家まで来てより戻しをしようと伝えますが、彼には迷いがありませんでした。ゴータマ・シッタルダの出家の場面ともかさなるようで、

人はいつかこの世界の幻影に気がつくのだということです。

 

 映画は星野から久留米まで出て見に行ったのですが、出発がやや遅れてギリギリの時間に映画館に着きました。上映開始の直前で、人が予想に反し多くて、通路もない席で、真っ暗で席に行けず、前のおじさんの膝をぶつけたり、中々大変でしたが、どうにか席にたどり着きました。

 

 この映画 パーフェクトデイズ は映像が本当にアートで見事で普通の作品とはちがいました。ベルリン天使の詩と同じ監督妥だそうで、確かに霊的な意味を込めた作品だと思いました。