かつて右足の指を骨折(ヒビ)した。勿論接骨院治療と整復師先生の診断の元だったが3週間後に舞台に立った。しかも骨折を聞いたら怖くて舞台に上がれないから、診断名は舞台後まで告知しないで貰った。

 その時ドS先生から大目玉くらった。

 あれは忘れられない。

 レッスン帰れと怒鳴られた。涙流しながら平謝りしてなんとか見学させて貰った。


 あの時、

 あなたは練習し過ぎる、やり過ぎる。休む我慢するも大事!って


 自分の中の当たり前は当たり前じゃない。

 そう学んで、練習方法やレッスンへの考え方等全て見直した。


 書道の練習も、自分では普通に師匠から言われたようにやってるつもりだったが、最近師匠から、あれだけよく鍛錬したな。誰にも出来ない位やってきた努力は誇りに思っていいと。

 えー、やれないだろ前提の課題だったの?そして皆さんはやらなかったの?えー、ウソ。って思った。


 そんな位練習の虫らしい


 ドS先生から

 今では、アナタの練習、体に対する学び方とそれを実践してきちんとデータを取る事、凄いです。真似出来ない事だし、人体実験を見せて貰ってる。

 口はウソつけても、体はやったやらないを正直に表すからね。って言われるようになった

 

 感無量だよ。脚が上がる、ピルエット回れる、そんな事より、私の練習姿勢を認めて貰えたのが自分では最高。あの苦い苦い経験無駄じゃないってね。


 そんな私が練習したくても出来ないでいる事をドS先生は知っている。

 骨折してギブスしてもレッスンにくるアナタが、動きをセーブしながらやってる姿に、相当痛いんだろな。とわかるし、そうやって考えながら練習してるのをエライなと思う。って


 わかる人にはわかるんよ。

 見た目ギブスしてる訳でも、松葉杖ついてる訳でもない。一見元気にしか見えないだろうけど、動きを見ればわかるだろうし、長く接してる人なら私の性格上、やらないには相当な訳があるって知ってる。


 にもかかわらず

 出来ないのは練習不足

 苦手な事から逃げてる

 腰とか股関節とか誰だって痛いわよ、甘えてるよね

 なんて、陰口言う人達ってなんなんかな?気にするなって言っても耳に入れば不愉快だ。


 練習の虫と言われてきた私が、今練習出来ない。

 痛さより、そのストレスに自分でも泣きたいくらいなのに。

 よくもな~んにも知らないで簡単にそんな事言えるよね?


 今は我慢

 何を言われようが自分の練習は自分で決める。そしていつか気が済むまで練習出来る日を夢見ながら頑張るんだ。

 練習の虫は、我慢の虫なんだよ。

 負けんな、私

 

 今笑って陰口言ってる、その人だってケガや病気でやりたくても出来ない悔しさ知る日が来るからね、その時私への態度恥ずかしくなるでしょ。やった事は自分に帰るんだよ必ず。