6月なんよ -3ページ目

蛇谷ヶ峰の云われ、蛇谷(こも谷)を辿る



2022年8月14日

比良山系最北の盟主、蛇谷ヶ峰(901.5)。
裏比良側の朽木では「小掠栖山(オグラスヤマ)」と呼ばれているが、表比良側に「蛇谷(ジャタニ)」と云う谷が在り、その蛇谷の先にある峰と云う意味に解釈すると蛇谷ヶ峰の山名は表比良側から見たものだろう。表比良側の地形は概ね急斜面で琵琶湖側に落ち込んでいるので地形図を見る限りでは蛇谷はV字の急峻な谷を成しているように見える。尤も砂防ダムマークも入っており、砂防など人工物もそれなりにある事が予測される。

今は高島市だが、まだ高島郡高島町だった頃「蛇谷口」と云われた字、集落があり、その集落の中心?に玉津島神社があるが、丁度そこが蛇谷の分岐点となっている。蛇谷は(高島)鴨川(中小規模まあまあ河川)支流滝谷(しょぼい支流)支流蛇谷(チョロチョロ級枝谷)であり、一目見て登る気が失せてしまうが、時間的に転戦することも出来ないので予定通り登る事にした。蛇谷沿いの集落道を行くと墓地があり、丁度お盆の時期で墓参りしに来ている人達が居た。

墓地を抜けると一枚目の砂防ダムが出てくるが、砂防と植林を補完する廃林道がCo400オーバーまで続いている。という事で、国土地理院の地図上では全域ほぼ広葉樹林帯マークがついていたが、実際にはほぼ植林帯であった。それでも源流部では岩盤層の滝が連発するかと期待もしたが、全然そんなことは無く、一応V字の谷になってはいるが、岩場などは出てこない正に蛇の身体のごとくどこまでも歩ける平凡な谷、これが蛇谷なる所以だろう。蛇谷ヶ峰の登路にも出来るし、実際あちらこちらに古い杣道跡も残っていた。雨もキツくなって来たし面白くも無いので比良縦走尾根に逃げ、蛇谷ヶ峰には行かずに直ぐ適当に山を下りた。


玉津島神社

滝谷と蛇谷の出合
チョロチョロ過ぎるやろ・・・

墓地を抜け最初の砂防ダム

“蛇谷”じゃなくて“こも谷”になっている。比良山系はたまにある事だが元々名称はこも谷か?

Co450で砂防堰堤は終わるが、その先も平凡でユルユル・・・

確かにV字だが・・・
Co600付近で谷を離れて尾根へ


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2022年リバーウォッチングの軌跡>> https://ameblo.jp/sakanaya39/entry-12752695967.html

裏比良中間の図:http://ameblo.jp/sakanaya39/entry-11550067551.html