うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ

ぐわぁぁぁぁぁぁ あっ

かはっ  ぬぅん  ぎ



その衝撃は凄まじいものだった。
苦しさではない、
快感でもない。
全てを超越した経験したことのない感覚。

自分の意識が宇宙に拡散していく。
それと同時に宇宙の意識がもの凄い勢いで自分の中に流れ込んで来る。

今までの認識は覆され、時間も空間も意味を為さなくなった。
始まりは始まりでなく、終わりは終わりでない。
存在する場所は“ここ”でなく、ありとあらゆる場所に同時に存在した。
疑問は瞬時に理解でき、無限の可能性を内包していた。

肉体はエネルギーを留める為の器であり、それ自体が大きな枷になっている事を理解した。

かつて『私』であったものは、肉体を持っていた時に得た全ての感情、全ての感覚を放出する事によって、宇宙との融合を完了した。