妄想です。




自己満足のBLです。





妄想ですから…





「私は報道から

情報番組に移動したんですけど


人手不足で

アナウンサーでもあり

情報を集めて企画するアシスタントプロデューサーでも

あるんですよ」



「信頼されてるんですね」


大野さんに信頼されてる

なんて言われて


ご機嫌になった

冷えた酒が美味しくて

焼き牡蠣が美味しくて

刺身が新鮮で

焼き鳥は熱くてもちもちで


大野さんが酒器に酒を淹れるタイミングが

とても良くて


そして…そして…そして


大野さんが美人で

声が優しくて

箸袋を折る指が美しくて…



「櫻井さん大丈夫ですか?」


「あ…はい

大丈夫です…と言う酔っ払いは


信じちゃダメですよ」


「はい?」


「だから…私はね

大野さん

酔ってるんです」


自覚するほど酔ってしまった…

酒は強い方だと思ってた

人より先に酔うなんてあり得ない


なんで

こんなには

酔った


せっかくの大野さんと2人の飲み会なのに


…酔ってしまった

まだ歩けて意識があるうちに

部屋に…戻らなきゃ


大野さんに迷惑を…かけてしまう


「櫻井さん

水飲んでください」


「冷たくてうまい」


「うわぁ

それ…自分の焼酎ですよ」


赤い唇が…美味しそう

食べたい


大野さん…美味しそう

大野さんの顔が

クルクル回る


酔うって心地良いな


「櫻井さん…あの…

ちょっと


離れて貰えませんか


櫻井さん…もう 仕方ないですね

よいしょ

松潤帰るわ」


「えっ

櫻井さんおんぶして歩いて帰るのか」


「訓練…訓練

こんな事ぐらい軽い軽い」


「おいおい

回らなくても良いけど


気をつけて」


「じやぁねぇ」


ドアまで見送る松本の目に

街灯の灯りの中

楽しそうに

櫻井を軽々とおんぶして帰る姿映る


「なんだ大野さん

酔っ払い介抱しながら

楽しそうだな


…なんかわかんないけど

大野さんには良かったかもな


あんなに

楽しく飛行機以外の事も話すんだな」



やっぱ

最後の水と間違えて焼酎一気に飲んだのが

悪かったな


背中でぶつぶつ酔った…酔ったって

背中に顔スリスリして


「夜風…気持ちいいですね」


なんて言っているし…

自分に

…おんぶされているのわかっているのかな…

でも


なんだろう

櫻井さん

なんでか

さっき…ふわりと抱きついてきたけど


嫌じゃなかったな…

櫻井さんあったかいな

大きな瞳がウルウルしてるからかな

酒の匂いも

…嫌じゃない…


とりあえず

このまま

軽く走ってホテルまで送るか


ふふっ

あったけ〜

抱きつかれてんのに

投げとばさなかったな自分…


…なんでかな


寝入り端じゃないからか…

意識があるからか…