妄想です。




自己満足のBLです。




妄想ですから…




松島基地の食堂に案内して貰えた

「まずは
交流もかねて
食べ物からかな…と思いまして

それに今日
海自はカレー
空自は〈空上げ〉で唐揚げ
陸自はありません

松島基地自慢の
藻塩の唐揚げなんです。

自分唐揚げ大好きなんで
各基地の移動が楽しみなんですよ」

笑顔が似合っている
相葉広報官
とても話しやすいし
線が細いのに良く食べるな

滑走路には
ブルーインパルスが並んでいる

整備士が忙しく動く

1から6まで
パイロットがやってくる

「ブルーインパルスパイロット
任期期間
一年目はTR(訓練待機)で
展示飛行のナレーションや後席に搭乗

2年目からOR展示飛行を
実際に行えます」


大野さんがゆっくり歩いて来て
岡田さんに耳元で何か言っている

何を話しているのか?
岡田さんが静かに頷いてるな
 
その後
ニコニコ

「よろしくお願いします。
2等空尉大野です

櫻井さん
本当に空幕に連絡したんですね」

「お…え…っ
あっ はい…えっと

ホームページを
教えて頂きありがとうございました。
おかげで
私の企画…あの 
えっと…初めて通る事ができました」

動揺で日本語めちゃくちゃだ…

「ふふっ
そうですか
民間の仕事は自分
わからないのですが

おめでとう御座います。

自分も今日からORなんです
一緒に頑張れたら嬉しいです」

右手を差し出された
握手…?

握手!

指は長くとても綺麗な温かい手

「よ…よろしくお願いします」

目の前で見る
勇猛なミリタリーパイロットスーツが
たまらない

細いのに筋肉質なんだろうな
手から伝わる訳もない事を
頭の中に広げていく

「あの…あの
もう
良いですか」

うわぁ 手を握ったままだった

「あっ…すみません
あははは は
訓練観覧させて頂きます」

「今日は快晴で6機揃ってます

しっかり
取材して下さい
では
失礼します」

ヘルメットを持ち
待機しているブルーインパルスに歩いて行く
姿を見送る

初めて通った企画
初めてのOR

運命…か…

な訳無い無い
大野智さんは立派な自衛官だからな
私とは違う

でも
かなり近づけた

ずっと手を見ていた
岡田さんや相葉さんが
不思議そうな顔をしていたのと

カメラマンにアシスタントが
呆れていたのは…今 気づきました…

落ち着け
久しぶりに開いた心が
自由を求めすぎだ

「あ…相葉さん
整備士の方は一機に何人とか
決まっているんですか」

「ブルーインパルスは
一つのグループと言えば解りやすいかな…
滑走する前は
一機に
機体の整備は三人着いてる

そして
展示飛行前パイロットに整備記録簿を渡し
パイロットが約100項目を最終チェック
そして
空に飛ぶ」

「パイロットもチェックするんですか」


「ほら
敬礼して
整備記録簿を受け取っているよ」

さっき切り替えたつもりだったのに
つい
大野さんを探してしまう…