久しぶりに散歩して
リスさんに出会えました。
椅子に座っていると
上の枝で
ひょっこり覗いてました。
気づいてないと思ってるのかその後
呑気に毛繕いしてました。
私は自分の力に驚いて
自分の事で手一杯で
そして
サトシくんはとても優しく笑っていたから
サトシくんが思い詰めている事に
気づかなかった
焦げた店の前
サトシくんが
空を見て
何かを決心しているようだった
「ダメだ…このままじゃ」
握っていたセルロイドの焼けた人形を
撫でながら
涙を流す
土に落ちた涙から花が咲く
…
「僕はこの空みたい
全てを守れるようにならなきゃ…
…ダメだったんだ
このままじゃ
大事な者も守れないよ」
…
「サトシくん…
あの…」
優しく笑うサトシくんが
空を指差して
「神様…なんですね
空は…
僕はただの森の番人でした
…
間違えちゃいけなかったです」
「空はどこまでも繋がってますけど…
サトシくんは
この森の神さまですよ」
優しく悲しげに笑ったサトシくん
この時私はまだ
サトシくんが
…自分自身を否定している事に
気づかずにいた
僕は
…
翔くんがいなかったら
町は炎に包まれてたかもしれなかった
ペルルの羽を狩るぐらい
欲しがる
不老不死
町の人の命も
ペルルの羽も
不老不死を狙う者達には
変わらないんだ
僕の不老不死の力のせいで
ペルルや森そして町の人にまで
巻き込んでしまう
…
ショウくんが凍らせてくれなかったら
もし
…ショウくんがいなかったら
僕のせいで
町の人が…
どうしよう
ショウくんが
傷つけられたら
…
…空のように
どこまでも…どこまでも
僕のせいで
傷つかないよう見守らなきゃいけなかったです
僕がいれば
いつか…この人形のように
ショウくんが
傷つけられてしまうかもしれない
神様
僕はどうしたらいいですか?
僕は優しいみんなの中に
居てもいいですか?
…
足元は次から次と
植物が生まれてるけど
僕のせいで
関係ない生き物まで
命を危険に晒す存在で良いんですか?…
僕はここから離れなきゃいけないのでは
ないですか…
…僕がみんなを
危険に晒している…