妄想です。




自己満足のBLです。




妄想ですから…アセアセお願い




第2ステージ表彰式


大野さんが

山岳賞と第2ステージ個人優勝を取り

ステージに上がる


凄い拍手とフラッシュ

司会者の静止も聞かず


「今回の引退はチームで

何かあったんですか?」


と聞いてくる

松本さんと二宮さんがその記者に

文句を言いそうになる

松岡さんが


「辞めとけ火に油だ

大野はちゃんとあっちで生活してきてんだから

任せておけ」




大野さんは

にっこり


「私は元々…

祖父の作った

誰も知らない日本のピアノの音を

ショパンに聞いて貰う為に

ヨーロッパに行ったんです。


来年は五年に一度の

ショパン国際ピアノコンクールが

開催されます。


それに出る為の引退です。


これは

チームに入る時からのお約束でした。

契約にも

書いてあります。

チームメンバーも監督もコーチも

納得してますし


仲間とは仲が良いですよ…」


にっこり笑顔で答えている

記者は遠慮しているが


「あの

ピアノコンクールが

終わったら復帰してもいいんじゃないですか」


翔は智の余裕ある行動に

何かとても

しっかりとした理由があるんだと思う


「祖父のピアノをずっと一人にしているので

もう…日本に帰るつもりです

ピアノをゆっくり

弾きたいですし」


「ロードレースをしながらも

ピアノは出来るのでは?

何故引退なんですか?」


「そうですね

自転車は

道があり…自転車があれば

楽しめますから…


駄目ですか?

プロじゃなきゃ?

ピアノは子供の頃からの夢なので」


会場から拍手が上がる

人の人生なんだ

この記者達

何がいいたいのか?なんなんだ?


しかし

祖父のピアノ…って…

大野さんの祖父…


ピアノ職人だったのか?いや

違うな…何かあったのかな


まだ記者が食いつく


「ピアノもピアノがあれば

楽しめるのでは?」


なんなんだ

同じ事を…


智は淡々と


「ピアノは祖父の作ったピアノの音を

皆に聞いて欲しいんです。

楽しみたいとは違うので





ふふっ

もういいですか」


司会者直ぐに


「それでは

受賞おめでとうございます

明日

第3ステージも活躍期待してます」


流石だね…「ふふっ」で

黙らせたよ

何…今の…妖艶な微笑み


なんだ

ドキドキ ドキドキ止まらない





祖父の作ったピアノの音…

ピアノって

作れるの?


チームのテントに戻ると

大野さんは

何も変わらず


パスタを食べてた


「あの…味間違えてました

大丈夫ですか?」


「ん

美味しいよ…

明日もサポートよろしく」


「はい

あの…あの…


凄かったです

感動しました」


「そう?脚をただ動かせばいいんだ

止めなきゃ前に進む」


テントにいた

全ての人が


「はぁ…それが出来ないんだよ」


うなだれている…


ピアノの音って

あの凄いハイケイデンスより

凄い事なのか…


いや

大事な事なのか…

聞いてみたい