妄想です。



自己満足のBLです。



妄想ですから…アセアセお願い




「櫻井さん

ごめん

騙してるなんて言って…」


「えっ

そんな事言いました?


それより

コーヒーどうぞ」


智をソファーに座らせ

コーヒーを出してきた…


「しかし

そんな事があるんだ

って感じですね


その時計

本当の一点物ですよ」


「…そうか…

大事にしなきゃ」



相変わらずコーヒーを飲んでいる時は

邪魔してこない


どこかを静かに見てる

なかなか

いい顔してるよな…


やくざの頭と言うより

リス…ふっ




「美味しかった…はぁ」


「次

どこにデートします?」


「はぁ

櫻井さんの行きたいところは?」



「大野先生の家

もしくは

ホテル…いや

この足じゃな…

じゃあ…

水族館とか…」


智は翔を凝視する…

そして


「ぶはっ…

ホテルと言ったと思ったら

水族館…


あははは

櫻井さん

面白い


我が家はダメだけど

水族館か…

いいな…久しぶりかも

しかし

あははは

ホテルからの水族館すげぇ展開だな

あははははは」


「大野先生の家は

ダメですか…」


「あははは

ダメ」


シュンとなる翔を見て

尚更笑いころげ


「あははは

そんな

ホテルなんて言う人は

入れられないよ あははは」


翔は頭を抱えて


「しまった…

この口が

素直にホテルなんて言うから…


はぁ

そうですよね…」


智の笑い声と

翔のぶつぶつと反省する声



そんな中


智のコールが鳴る

直ぐに笑い顔から真剣な顔になり


「オルト大野です…

はい

今…直ぐ行きます…」


院内用端末を切り


「櫻井さん

失礼します…」


「デートはいつでも大丈夫ですから

行ってらっしゃい…

気をつけて」


「ありがとう…」


「姐さん

ご苦労様です。

行ってらっしゃい」


「ふふ

僕姐さんじゃなく

兄貴です


行ってきます」


二人は困り


「二宮さんの指示なので

すみません」


深々と頭を下げている


まっどっちでもいいか…

小走りで救急に降りた…


看護師が駆けつけて

「多重事故です。

トリアージはER部長がしてます」


多重事故か

大変だ

手術何件こなす事になるか…



「器械出し

相葉看護師いますか?」


「大丈夫ですもう

待機してます

麻酔科医と助手は?」


「誰でもいい

人手が足りなければ助手は学生でも

構わない」


多重事故に備えて

病院内の医者や看護師があつまり

グループを作る


パンゲ(一般外科)3グループ

オルト(精査外科)2グループ


「大野!バイオクリーンルームに」


の声で

手術室に急ぐ


バイオクリーンルーム

には相葉がすでに居て準備を始める


「子供で8歳

車の扉と座席に挟まれてだそうです。

左上肢と左下腿の解放と挫滅です

画像上がってます


すでに

前処置に入ってます」


「子供か…熱傷は?なし

よし…

その後の来そうなのは

わかる?」


麻酔科医がパソコンを

タッチしながら

ERの様子を見る


「大野先生の手を必要としてるのは

今のところ二人

20代男性、右上肢が車体に挟まれていた方と

50代男性、両下肢が座席とバンドルに挟まれて方かと

いずれも粉砕、解放と挫滅も

内臓は精査中です」


「三人か…次は多分50代か


増える事も想定して

急ぎましょう

アンプタ(切断)は避けたい」