妄想です。



自己満足のBLです。



妄想ですから…お願いアセアセ



松本先生は

酒を持って現れた



子供二人を見ても

驚く事なく近付き


「やあ

こんばんは

松本潤です。


お名前は?」


とても元気に挨拶する。

二人は翔の後ろに隠れた


「怖がらなくていい

この人はお医者さん」


「そう…こう見えて医師なんだよ


松潤でいいぞ


怖いかな俺

電気の先生どうだろう」


「ふふ

とてもいい顔だからな


松潤は優しい医師だよ。


ご挨拶は大事

出ておいで」


翔は二人の手を握って

松本に頭を下げ


「こんばんは

新しく来た和也と雅紀です」


と挨拶をする。


それを見て

二人も慌てて

頭を下げて


「こんばんは…和也です」


「こんばんは…雅紀です」


二人の歩く姿を見て


「和也と雅紀か

ん?和也くん


足…悪いのか?どれ

酒を飲む前に

二人とも診察しよう」


「怖くないよ

診察だからまーくんから

診てもらおうか?」


カズは


「私が先に、まーくん見てて

大丈夫だから」


どうやらカズくんは

小さくてもまーくんを守っているらしい


その姿を優しく

三人は見ていた


「これは

生まれた時からじゃないね」


「奉公先で…

折檻されてからです…


足が上がらなくて

まともに働け無くて


二か月ぐらいかな…


そしたら



突然

頭から袋を被せられて


殴られて


馬車に乗せられ

多分一晩ぐらいして

あの三角山の奥に捨てられました。


まーくんは

馬鹿だから

店に居れば良かったのに


私を探して走って馬車を追って

山に来たんです…」



松本がとんでもない

怖い顔をしていた…


智は身体が震えてる


翔も畳を拳で叩く

あまりの惨さに…

しばらく部屋の時は止まった…ようだった…


その後

松潤は深呼吸して

カズにとても優しい顔で


「大丈夫だよ

その店は必ず落ちぶれる。

そんな人で無しは


必ず…

人を育てられ無い店に未来は来ない。


まーくんも一緒で良かった

そんな所にいちゃダメだ…


君たちは

一生懸命勉強して

その人達と同じ人で無しになんてならないよう

凄い人になればいい


カズくんは治療が必要だから

治そうな。


大野先生…この子を

私が治療する


時間がかかる

まーくんと離すのは可愛いそうだから


この二人を

私が預かってもいいだろうか

カズもまーくんと居たいよな」


「私は大丈夫ですけど

まーくんは心配だから一緒に


でも…治療費…なんて

無いです

何も…ないんです」


「あははは

俺の道楽だよ


電気の先生を見てたら

後継者を育ててみたくなった

無理になんて

言わないよ


治療が終わって


我が家で嫌な事があれば

電気の先生の所に

戻るといい


とりあえず

治療だ

せっかくの治せる身体を

放置出来ない」


智は


「松本先生…無理はダメですよ。

松本先生は

結婚したり

環境が変わる事もある


そんな時

苦しめられるのは


この子達だから」


「結婚…あははは

しないしない

君と多分同じ理由

色々とな…無理…なんだ


うちの診察所の建物が

既婚者用に出来ててさ


広すぎて

居心地悪くてさ

気まぐれじゃなくてさ


電気の先生と櫻井少年二人を

見てて考えてたんだよ


人を育てるのは悪くない」



雅紀が


「俺、ご飯上手に炊けます。

煮物も…

カズよりは…下手だけど


松本先生のお手伝いします。


掃除もお洗濯も水汲みも

カズを治してください」


「あははは

任せろとは直ぐにいかないけど


一緒にカズを治してあげような

松潤でいいよ

気楽に行こう」


「はい」


和也はずっと下を見てた


「ばか、ばか

まーくんは私の犠牲にならなくていいのに


私なんて見捨てたら

良かったのに


ばか雅紀…」


パタパタ落ちる涙


「カズ

バカだから


俺のこと

見捨てるなよ」


「仕方ないです…


馬鹿まーくん」


智は

この子…頭がいいが天邪鬼か…

だから

お店で煙たがれたか…


そして怪我


袋にそして殴る…なんて…



小さな身体で…足が悪いのに

山を彷徨って

二人で


雅紀は馬鹿じゃない

力持ちだし空気を読むな…


だから

カズくんの為に

おちゃらけてるのか


凄いな

捨てられる和也くんを

裸足で追ったんだ


よほど

慌てたんだろうな


彼がいなきゃ

和也くんは袋の中で…


酷いな本当に


そして


二人とも凄いな…

綺麗な瞳だな…



治療の間…松本先生に

頼むのは悪くないな…


「松本先生

いつでもお手伝いしますから


二人をよろしくお願いします」



「あははは

まーくんが居れば

大丈夫そうだけどな

それに

カズは頭がいい

会計を頼めそうだ…


益々酒が飲める」


「はい

安心して飲んでください」


「まーくん

身体壊したら困るから」


「そうか」