妄想です。



自己満足のBLです。




妄想ですから…お願いアセアセアセアセアセアセアセアセキラキラ





ガタガタ

ガタガタ


縁側の雨戸を開ける音


朝ごはんの香り


雨戸を開けていた窓から青空が見える


「翔さん

おはよう

これ…うちの母ちゃんの漬物

異国帰りの先生に

お口に合うかわからんけどさ

今日

天気はどうかな」



「翔ちゃん

ほら

鮎が釣れたから持ってきた


お天気はどう思う」


「おはよう御座います


…風が山に向かってる

今日は一日

晴れる

三角山も綺麗

二、三日持つと思われます」



「「ありがとう


お偉い先生の事で

困ったら言ってくれ」」




智は起き上がる


「お偉い先生?僕…はぁ

まだ…揺れてるな……


おっとと…」


バタン



ガタガタ


「大野先生…大丈夫でしょうか」


襖から心配そうに覗く

櫻井のクリクリの瞳


「あははは

おはよう御座います。


まだ船の上みたいにね

身体が揺れてるんだよ

これが無くなるの

一月ぐらいかかるんだよな…


でも


大丈夫、大丈夫

これも

楽しい…よ


あははは


久しぶりで…畳だ

板の間だ…最高だな」


畳の上をゴロゴロ


凄い明るく笑う智に

目が離せない翔



「あの…朝風呂を用意しました

昨夜

入られてなかったので」



「ありがとう

助かる」



木造のお風呂

湯船に浸かる


「あゝ…気持ちいい

ふふ

なんで声が出るんだろう」



「あの…湯加減大丈夫でしょうか」


「ん?大丈夫だよ

ありがとう


櫻井くんは髭を剃らないの?」


「いや…あの…」


智は気になっていた

とても


所作に品がある

なのに


手入れされて無い髪

髭も伸び放題


「私…剃刀を…持って無いし

剃った事ないし…


すみません

不潔でしょうか」



「いや…そうか…」


智は風呂から上がると

浴衣を羽織り

櫻井に風呂に入るよう進める…


「いえ

失礼ですし

あの…着替えもないし


いや…あの」



「いいから

僕の褌も浴衣もかすから」



「やはり…不潔だからですか?

川で毎日水浴びしてるんですけど」


「違う違う

気を悪くしたんなら

謝る


いや…あのさ

髭と髪をね

整えてあげようと思って…


僕さ異国で

自分で髪を整えてたんだよ」


智は慌ててカバンから

散髪道具を見せた


「これ、銀細工が綺麗でね

ドイツの鋏はとても切れるんだよ」


翔は黙ってそれを見て


「わかりました」


智は少し見えるクリクリの瞳が

気になっていた



お風呂から

上がると用意された浴衣を着た


「あの…これでいいですか」


「うわぁ

僕の浴衣短い…な…

僕はそんなに小さいのか…」


「いえ…そんな…」


智が落ち込んでる姿は

お偉い技術士が来ると

聞いていた


翔には


驚く姿だった