妄想です。




自己満足のBLです。



妄想ですから… オバケ桜




松本は屋敷神に

お参りしてから


屋敷神の前で


麻袋に火をつけた


縁側で白い花が

揺れる


翔は

なかなか燃えないように思えるのは


私も

この妖に惑わされているのか

と考えていた


松本が


「あの屋敷裏の梁には


この札を貼りに来た人を

壁に閉じ込めた

札がさあって


壁の札と同じ


あれは

あんたなら剥がせるとは思う


あの札を外したら

隠し財産とやら


あんたが

意思を継いでなんとかするといい」



「いや…だけど

あまりにも


巨額でさ…

それに

智くんの事もどうして

あげたら…いいか…


成仏させる方法なんてわからないし」


「まずは

梁のお札を外してからで

いいんじゃないかな。


お札の力で

押さえられてる

何かがあるとしたら


それも

解放できるしな」



櫻井は松本の顔を見て


「えっ…

あれはご両親のお札

智くんを


何かなんて…無いのでは?」



松本は

真面目な顔で


「幼な子を

亡くし

寂しいご両親が

子供を座敷童になっても


会いたいと願ってたら…


そして



座敷童になった

可愛い一人息子…

 

大量の財産を残し

この屋敷を守るようにしたのなら


この屋敷に

居るよう願うことは

不思議じゃない


妖怪はあまり専門では無いけど


色々な屋敷に

渡り歩くのが座敷童なのに


ここから

出ようともしないのは

不自然なんだよね」



「それは

親恋しくて

座敷童になったから…」



櫻井は縁側で

相葉や二宮にいたずらしているのを見ながら

話す。



「ここに

もう、座敷童の親はいない。

名残すら

無いだろう…


なのにいる必要は…ない



だから

普通の

座敷童は渡り歩くのさ…


翔さん



そして


もう一つ

何故

頭首にしか

見れないのか…


相葉さんが見えないなんて


ありえないからさ

何かあるんだと


思ったんだ」


櫻井は少し考える


松本が

炎にも祓詞を唱える


それを見ながら


櫻井は


「…

その梁の札…早く剥がしましょう。


ねじ曲がった物を

まず

正したい」


「ははは

頼もしいな…


あんたを気に入った


松潤でいいよ。


翔さん」



「ありがとう。

よろしくお願いします。

松潤」



笑いあう二人を見て



二宮と相葉の頭に

沢山の紅葉を降らしてた智が



手から

紅葉をハラハラ落とし


頰を膨らませ


むくれていた…