妄想です。





自己満足のBLです。



妄想ですから…



「智くん

ペルフェット(完璧)」


スーツや靴を櫻井翔のマンションに

運ぶだけのはずが


何故かスーツを着て


デート…


お股のは赤い薔薇…


みたいな、ローズレッドのTバック


Tバックの色と

ライトお当てると

変わる色とおそろいの

電球のネクタイピンをつけてくれた


面白い

確かに

場所によって全然違う


「楽しんで貰えてるみたいで

良かった」



ネクタイピンを

ペンライトに当てていたら


なんとも幸せそうな顔


本当に櫻井翔は

俺を好きなんだな…


俺も好きだけど

なんだか

色々ありすぎて



大事な事を…

忘れてないだろうか?俺…



釣り船と違う…

お洒落なクルーザー?に乗って



ただ

櫻井翔は高級な場所でも

俺に

気を使わせない…


エスコートと

イタリア仕込みの

褒め言葉が

降り注ぐ



とんでもない夜景を見ながら

それに負けない櫻井翔の横顔を見る


湾内の静かなクルージング

料理が


櫻井翔

ここでも横に座って

腰から腕は離れない

流石だな


ウェイターも見て見ぬふりか…

そして


居酒屋メニュー?

冷奴?刺身?天ぷら?だし巻き卵?

タコわさ…焼き鳥


海の上で焼き鳥なんて

食べる日が来るとは


びっくりだよ


どれも

ビールにぴったり


シャンパングラスにとても冷えたビール


どこの、お店に言えばこんな事が

出来るのか?


「智くん

このタコわさはどうですか?

シェフが

智くんの行く定食屋さんに

行って…勉強してくれたんです」



…何も言葉が出ないぞ

とりあえず

素直に


「うまい」


で…いいか?



海の風に

櫻井翔の笑顔



俺は

スーツ着て

贅沢な

こんなシチュエーションは

とても苦手なはずなのに



とても楽しい

本当に

楽しい



そして食事が

美味しくなる…

酒も

美味しくなる


お洒落な透かしの入った

クリスタルグラスに酎ハイ

なんだか

笑いが…

込み上げてくる…


「ふふ

翔くん

最高だな…

わかった


僕は翔くんと居れば


苦手な事も楽しいんだよ


ふふ

この

アレキサンダーだっけ

ん?いいか…

これも

ふふ…気に入ったよ


楽しいよ。

これから

楽しい事が

たくさんになるな」


「智…くん」



このクルーザーの照明のせいかな

今は

Tバックと同じ

ローズレッド

のタイピン…綺麗


「翔くんの唇だな

うふふ」



「…智くん

あの

キスするなら

ネクタイピンじゃなくて


ここです」


櫻井翔…

ここには


姿は隠しているが

ウェイターがいるはずだよな


唇に指を当てて目を瞑ってるし…


それより

ネクタイピンにキスしてたのか…

何故

今…ここでする…


櫻井翔が

嬉しそうに待ってるぞ


ふぅ…



「目を開けるなよ」


俺が櫻井翔を甘やかしている

いるんだから仕方ないよな…



ちゅっ


くちゅ…



「はぁ…

ソノ フェリーチェ…(私は幸せです)

智くんの舌

とても柔らかな動き

優しいキスです」



耳元で

その低い声…ズンとする


そして



言葉にしないでくれ…


クリクリの目をして

見ないでくれ…


恥ずかしいから…