妄想です。



自己満足のBLです。



妄想ですからお願いバレエ


「智さん
いい香り…

お仕事姿、
素敵ですね…

今日
昨日のお礼に
ディナー  を一緒にどうですか」

とんでもない
距離感
この狭い
ショウケースの下
知念くんを

「君…ちょっと、ごめんね
智さんに
話しがあるんだ

もう少し
離れてくれる
智さんから」



と言うと自分が
ムギュムギュムギュムギュッ

って入ってきた
逃げ場がない…

櫻井翔のコロンの香りと
高い体温

参った…

クリクリの瞳は薄暗い中でも
キラキラ

「櫻井翔
上品なスーツが
汚れる」


「そうですね…
智さん
そうだ

作業着を
私に
お揃いの作ってください」


「はぁ?」

「その
大野電気商会のツナギ 。

時計と取り替えっこしましょう。

作業着…ください。
その安全靴とヘルメット

そしたら工事現場に智さんを
見にこれる…」


何をバカな事を言っている?

2600000と
くつとツナギ合わせても
1000でお釣りがくる…

わらしべ長者もびっくりだろう…

「とりあえず
外に出て話そう」



「ここで
智さんの香りに
包まれていたいですけど」


「櫻井さん
仕事があったのでは?」

「あ…そうですね。

出ます…ん…あれ…」

詰まったよ…
櫻井翔…

「松潤…引っ張ってくれる」

「はぁ?翔さん
何、仕事の邪魔してるんだよ。

まったく
秘書達が呆れてるぞ」


「いいから
引っ張って」


はぁ…もう

「基盤と配線図
踏まないでくれよ…」


「あ…はい
気をつけたいのですが

どうしたら…いいのか」

派手な男が

「翔さん
引っ張るよ。
手をかして」



ゴロゴロン

あ〜ぁイケメンが台無し
ショウケースの下から
転がって埃まみれだろう…

笑ってるし…

弱いんだよな…

「大丈夫か…」

「心配してくださるんですね。
嬉しいです」

埃を払うと手を握って

「ありがとうございます」

って
でかいしっぽがパタパタしてるのが
見えるようだ…

はぁ
知念…そんな
珍獣を見るような目で
櫻井翔を
見るな

これでも
櫻井翔はテンポラーレ・ジャポネ
のマネージャー

うちの会社の数少ない
大口の顧客様だから…

はぁ
櫻井翔
いい加減…手を離さないか…
と言いたいけど

言えない
俺が一番
残念な奴なのかもな…