妄想です。



自己満足のBLです。


妄想ですから…


二人で役宅に帰ってきた

翔は不器用にお米を炊いているのを
智は長椅子に横になって見ていた


「智くん
ベッドで休んでください」

「やだ…翔くん
また…寂しい事考えちゃうだろう。

僕はここにいる」


「智くん?」


「僕は翔くんを預かるって
ご挨拶に…行くのは迷惑なのかな…」

智の声に
力が消えていく


「何言ってんだよ
違う
智くん

おれは…あなたに相応しいのか
あんな
姿を見せられて
どうしたらいいか
わからないだけだ…

迷惑なわけない」



「あんな姿…あれは
君の  ために…
 
あれは
翔くんのために
僕は
生きるって姿を見せたくて
頑張って…たのに…
翔くんのためだよ

パートナーになるには
中途半端じゃ駄目だと思ったから

はぁ
はぁ
はぁ

翔くん…僕は
パートナーになるために
君を
はぁ

はぁ

わからないかな」

「智くん…

深呼吸…」


「はぁ
深呼吸してる。

ばか
おまえは
その歳で
年下の松本や二ノ宮、相葉に頭下げ
山田に自分の居場所を譲って

僕の為に
頑張っていた
出来る事じゃない

はぁ
ばか…おまえは
櫻井翔
おまえは

俺が選んだんだ…」

智は薪の火を見つめる翔を抱きしめて

「いいか
おまえは気づいた
悔いた

もう
それだけで素晴らしいって
教えの元に

私達はいるんだろう はぁ

はぁ
人は間違いを犯す
だけど
それを悔い改めたいと思う事が
出来た時…どん底から
救われるんだ…

おまえは
自分を悔いて改めている

恥じるな…はぁ真宗の僧侶だろう

おまえ
罪人を救う教えをバカにするなよ
わかるか

翔くんは
前を見て
歩いているんだ…今。


僕は
櫻井翔…翔くんが
必要だからな
翔くんしか

いらないからな…
櫻井翔だから

櫻井翔だから
必要なんだからな。


ふふ…ん?
焦げてないか」



「うわぁ

また…お焦げだらけかも」


「慌てるなふたはそのまま
はぁ…
薪をかまどから掻き出して

お焦げも酒の肴になるさ…

それとも
三人の朝ご飯に
お焦げで卵おじや作っておこうか」

背中から抱きしめたまま
肩に顎を乗せて

耳元で話す智

「甘やかさないでください…」



「ふふ
甘やかしたっていいだろう
僕の
大切な人なんだから」

唇を耳からゆっくり首まで
滑らし

首の付け根を
唇 ではさみむ…

「さ…さとしくん」
「ふふ
僕だって…恋をするし
恋をした人には


優しくしたいし
甘やかしたいけどな」

「ご飯前じゃなきゃ
押し倒してますよ」


「ふふ
ご飯前じゃなきゃ

乗っかっているかも…ちゅっ」



智の唇に
遊ばれる翔…