妄想です。




自己満足のBLです。
妄想ですから…

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
コメント、メッセージに返事も返さず
失礼しております。

ごめんなさい🙏
アメンバー承認…頑張って終わらせます!

いつも
みんなの広い心に癒されてます。
特急列車
翔が四人分の指定席を予約していた

座席をクルリと動かすと
智は
目を見開く

翔はその顔が見たかった
智に微笑んで
座席に座らせる

智はそっと座席を触れながら

「翔くん…座席って
動くんだ」

「そうですよ…登りと下りで
座席の向きを変えれば
列車を一々Uターンさせずに
すみますからね」

「そっか!」

二人は並んで座っている。

お弁当を開けると
智は醤油入れに驚く

「魚だよ…翔くん
可愛いね」

「智くん
まさかお弁当も…」

「う…うん…」

「それは
たくさん買って食べ比べすれば
良かった」

「ふふふ、そんなに
食べられないよ」

「帰りは二人違うお弁当
買いましょう」

A駅まで二時間
二人はまったく退屈しないまま
着いてしまう。

「あっという間に着いちゃったね…」

「そうですね。
今度は切符を重ねて
改札口に入れますよ」


翔はまた見本を見せる。
智はその後を着いて行くが…
「翔くん
翔くん、切符…出てこないよ」

「そうですよ
出てこないんです」

「えっ…切符…貰えないの…
残念…
記念にほしかったのに」

智の不貞腐れた顔と
可愛い発言に
翔は釘付けになる

「翔くん?次はバス?
どうしたの」

「ん…ああ
あまりに可愛いかったので…

知念さん
いませんね」

「本当だ
翔くん凄い」

「それほどでも…
あっ…バスは
乗る時に回数券を取って
運転手さんのそばに
料金表がありますから
回数券の番号の所の料金を確認して
降りる時に
支払いますから」

「むずかしそう…」

「大丈夫ですよ。
私が着いてますから」


バスは空いていた
一番後ろに並んで座る

しばらくすると
後ろから車がついて来た…

知念が運転する車だった
智はすぐに気づく…
智は翔の反応が気になったが


「智くん
さすがですね…
知念くん

これなら
話しが早そうですよ」

翔は後ろの車に
ニコニコと手を振る

「智くんも
顔を見せてあげたら
喜びますよ」

「翔くん?」

翔はまったく気にせず
智に
大雪山の登山の歴史の話しや
カムイミンタラの話しをする。

智は
今まで衛護がついていると
わかった途端に
距離を置かれてしまったり

急に態度が丁寧になる人ばかり見てきた

翔のような
反応は始めてで
嬉しかった…


バスが止まる
翔に教わった通り
回数券を入れ料金を払う

「ありがとうございました。」

と智が笑顔で会釈をすると
運転手は赤くなっていた。

翔は智の手を取り
エスコートしながら

「あまり、笑顔を撒き散らさないでください。
心配になりますよ」

と笑う。

ホテルの前には
知念が立っていた
智はガッカリしていたが

翔はニコニコしながら

「始めまして。
知念さん
私は櫻井翔
この様な温泉地まで
ご苦労様です」

握手をする。

「ご丁寧にありがとうございます。
私は
大野智様の衛護をしてます。

知念侑李と申します。
休暇のお邪魔をしてすみません」

深々と挨拶をした、

「侑李…帰っていいから…」


「ホテルのチェックはしました。
二人の邪魔をする
おつもりはないので

ご安心ください。」

「さすが!
よく、知念さん
温泉ホテルがわかったね」

「前回
気に入ってましたので。

私はアトリエに戻ります」


「えっ?」


「岡田の方から
温泉は二人で楽しませて
あげてと言われましたので…」

知念は翔を見つめた…

「知念さん
岡田くんの部下だったんだね。
私ね
昔、岡田くんに衛護して
南米に行った時だったかな…

イタリアでは
今日みたいに
岡田さんと
鬼ごっこしたんだよ。
とても岡田くんとは
仲がいいんだよ」

「そのようですね」

「侑李…ありがとう。
帰り
気をつけてね」

「大野様
失礼いたします。

大野様も
気をつけて」


知念は深々と頭を下げて
帰って行った

「翔くん…?
何か岡田くんに頼んだの」

「警護人の恋路の邪魔をするのは
一流の衛護としては
正しいのかな

とLINEしたんだよね…
プライド高いから岡田くん

効果あったね」

「恋路…」

「とても
驚かれました。
ははは
駄目でした?」

「いや
嬉しいよ」

そんな話しをしていると

「大野様
お荷物
お預かりします」

支配人がホテルから迎えに来てくれた。


3104の雄大な
カムイミンタラが

エントランスで
迎えてくれた…



「神が遊ぶ庭か…
神々しいと言うより

優しく誰もが包まれる感覚だ」

「翔くんも
そう思う…」

自然に二人は手を繋いでいた…


3104の絵をじっくり見る
二人を

とても嬉しそうに支配人は見ていた。