妄想です。



自己満足のBLです。

妄想ですから…

次の日の朝

(おはよう。
急用が出来て
仕入れに行けなくなった…(涙)
ライン交換しよう。
忘れてた

大野 智)

ポストに入っていた。

そうだ
連絡先の交換…してなかった…
綺麗な字

ここまで来たなら
顔を見たかったな…

翔は車を運転しながら
先日の景色を思い出し

寂しいと思う自分に笑っていた…

すっかり
恋だ…
可愛い恋だな…

こんな風に
ときめきながら
相手を思ったのは…

いつかな…



開店して
しばらくすると
御立派な車が店の前に停まった…

中から
智ぐらいの背丈の男性と
松潤…に

もう一人
二人とは空気の違う男性


智は?翔が車の来た方向を
見ると
もう一台

さらに御立派な車が…
停まった

3人は立って待っているようだ…

翔は
見方を変えたら
…まるで暴サークルの会長みたいだな…

ただ
智がそれ程大事な存在なのだろう
翔はたくさん
そんな人達を見てきたから
直ぐにわかる

同じ車にすら安全上
乗れないんだ。

助手席の小柄な男性が
警備か…

小柄な男性が周りを確認してから
ドアを開けたら

智がゆっくり
大事そうに何か大きな箱を抱えて
出て来た


その後から
三人がゾロゾロ

智と同じ背丈の男性は
かなり不機嫌そうだった



本来の
山坊次期家元 
大野智
彼の姿なんだよな…

仕入れに
来れなかった理由も
智の本意でない事も

理解した…

翔はそんな人は
沢山見てきたから…

安全の為
周りの為に…
自我すら目を閉じて

そんなのは窮屈で…
息苦しくても

自らを守るのも
仕事

翔は
智には
似合わないな…とクスッと笑って

智を
店に入れた

「翔くん
ごめん

先に蓮の花を暖かい場所に
置かせて」

横長の発泡スチロールの箱を
見せた


翔は慌てて
智を案内する

後ろから来た
3人は店には入って来なかった…

智が
冷たい風が当たらない場所に
箱を置き
大きな花桶に蓮の花と葉を入れた

「あの
おはよう。

智くん
お店の外…に」

「おはよう。
翔くん
なんだか
ごめんね
だめって言うのに
着いてきちゃったんだよ。


今、紹介するから
本当…ごめん」

智は翔に
すまなそうな顔をして
三人を中に入れた…